【ワーキングマザー座談会】仕事と子育て両立のコツ、キーワードは「健康」と「働く意欲」

2016年6月17日

現在ロート製薬で働く社員のおよそ6割が女性。ワーキングマザーも多く、出産後はほぼ100%の女性社員が職場に復帰しています。今年4月からは婦人科検診を無償化するなど、より働く女性の健康を後押しする体制が整うなか、ママさん社員たちはどのような意識で仕事と子育てを両立しているのでしょうか?3人のママさんに集まっていただき、その本音をお聞きしました。

仕事と子育ての両立は大変、だけど楽しい!

▲左からマーケティング本部・栗原優理(くりはらゆり)さん、人事総務部・畠藍子(はたけあいこ)さん、ヘルスサイエンス研究企画部・八巻佳奈(やまきかな)さん

――まずは、子育てに関する率直な感想を教えてくだい。

八巻さん(以下、八巻):やっぱり、子育ては大変ですよ(笑)。だけど、子どもの成長がうれしかったり、いうことを聞かなくて困ったり、感情がめまぐるしく変わる日々はとても楽しいですね。「生きている」ことを実感します。

栗原さん(以下、栗原):私も、子育てを通していろんな経験をさせてもらっていますね。仕事と子育てという2つのことを同時期に経験できるのは今だけなので、とても幸せなことだと思います。

畠さん(以下、畠):毎日がすごく充実しますよね。正直、産休から復帰した直後は仕事も子育てもやることがたくさんあって、どちらも中途半端になってしまうのでは、と悩んだ時期もありました。だけど、その時々で自分がやるべきことを取捨選択しながら、なんとかやってこられたので、今ではその経験が自信につながっています。あのとき仕事を辞めなくて良かった、と心から思います。

▲ヘルスサイエンス研究企画部の八巻佳奈(やまきかな)さん。4歳の男の子と2歳の女の子の子育てをしています。

――ロートは産後職場復帰率がほぼ100%とのこと。みなさんが今も仕事を続けている理由はどうしてでしょうか?

栗原:私は妊娠中に主人の地方への異動が決まったんです。でも、当時「今、仕事を辞めてキャリアを失うのは嫌だ」と思い、主人には今年の4月まで単身赴任してもらっていました。千葉の実家から通勤する生活を3年間続けて、今ようやく、また主人と一緒に生活できている状態です。もちろんいろいろありましたが(笑)、辞めなくて良かったと思いますね。

畠:私が1人目を妊娠したのは26歳のとき。会社全体で見たら私以外にも働くママさんはいましたが、今と違って東京支社にはまだまだ少なかったです。そして育休明けで営業職に復職したのは、おそらく私が第1号でした。営業はみなし労働なので、どう時間をコントロールしたらいいのかわからず……。それでも「仕事を続けていきたい」という強い意志があったので、先輩ママさんが少ない中でも、手探りしながら両立を目指していました。

八巻:畠さんみたいに、3人のお子さんがいてバリバリ働いている方が身近にいるのはすごく励みになりますよね。おかげで2人目を産むことに迷いもなかったし、ママとしての働き方のとてもいいお手本になりました。会社の制度があるから、とかではなく、ロートで働く先輩ママたちを見て、「よし、私もがんばるぞ!」と思って復帰した人は多いんじゃないかと思います。

洗濯物を干すついでに「朝ヨガ」昼は「ピラティス」すきま時間を有効利用

▲マーケティング本部の栗原優理(くりはらゆり)さん。現在2人目のお子さんを妊娠中。

――みなさんが仕事と子育てを両立させるために意識しているポイントを教えてください。

八巻:一にも二にも健康だと思います。自分が健康じゃないと家庭が成り立たないし働けない。心身ともに元気で、私自身が笑顔でごきげんな状態でいることが一番大事かなと。
だから子どもと一緒に毎日うがい・手洗いをして、私も子どもも病気を予防しています。社内で共有される健康に関する情報も、自分に関係があると思ったら即、実践。
あとは、主人の手助けなくしてはやっていけないですね。お互いあらかじめわかっている予定は事前に確認して、見えるところに全部書くなどして、スケジュールの把握はこまめにやっています。

栗原:私は産後、授乳などの影響で体重が落ち、体調を崩しがちな時期があったのですが、そのときにBMIの大切さ、適正体重の管理の重要性を痛感しました。痩せていればいいってわけじゃないんですよ!(笑)
そこであらためて、日々の生活は子どもも親も、さらに言えば祖父母や他の家族も健康だからこそ成り立っているんだなと気づいて。それに、その健康を支えるための食事はなるべく自分が作るようにしているので、炭水化物、たんぱく質、野菜をしっかり取ることを心がけています。

畠:両立のポイントは、「なんでも自分でやろうとしない」ことですね。母が専業主婦だったこともあり「家事は女性がやるもの」という意識が未だにあるんです。でもそれだと家庭が回らないし、ストレスも溜まるので、切り替えるようにしています。
それから、私も食事に気をつけるようになりました。料理に野菜をたくさん使って、子どもの好き嫌いをなくすようにしています。自分の健康面では運動が好きなので、朝に洗濯物を干すついでにちょっとヨガのポーズを取ることも。体を動かすことで心も元気になりますからね。

▲人事総務部の畠藍子(はたけあいこ)さん。10歳の長女をはじめ、3人のお子さんを育てるベテランママ。

――八巻さんと畠さんは、お昼休みに社内でピラティスをする「昼活」にも参加しているそうですね。

八巻:社員のみんなには「昼活を利用しない手はない」と声を大にして言いたいです(笑)。終業後はなかなかジムなどには行けないし、一番自由に使える時間というのが、お昼なんです。

畠:みんなにも参加してほしいんですけどね。とはいえ外勤の人も、ランチミーティングの予定がある人もいて、予定を合わせるのは難しい人もいます。八巻さんみたいにモチベーションを上げてくれる人がいるとうれしいです。

――みなさん毎年会社が実施している婦人科検診を受けられているとのこと。今年の4月から受診が無料になりましたが、会社のこうした取り組みについてどう思いますか?

栗原:がんなどさまざまな病気は、早期に見つけることで治る確率も高くなりますよね。会社としてそこにお金をかけてもらえるのはありがたいです。

八巻:検診の無料化もそうですが、会社が社員を対象に妊活セミナーをやっていて、「妊娠を望んでもすぐには子どもができないことがある」ということを知る場を提供しているのがすごいと思います。「ママが5人集まれば、3人は悩んだことがあるのでは?」と感じるぐらい不妊は身近なことなので、学ぶ場を提供してもらえるのはありがたいですよね。

畠:今回の無償化で、「女性が自分の健康について考えるのは大事なこと」という発信がされたと思います。「自分は大丈夫」と思っている若い方はたくさんいると思うんですけど、「会社がここまでやるなら自分も意識しなきゃ」と、健康を考えるきっかけを与えてもらっているように感じますね。

栗原:社内外問わず、友だちには「婦人科検診を受けたほうがいいよ」と勧めています。みんなに健康でいてほしいし、それが当たり前だと思うので。もちろん、自分が病気になる可能性はゼロではありませんが、「ロートの社員はみんな健康でいなくてはいけない、それぐらいの意識を持ってほしい」ということなのかもしれないですね。

理解が深まり、ワーキングマザーを受け入れやすい雰囲気に変わっていった

――出産してから「働き方」について、意識が変わったことがあれば教えてください。

畠:3人の子どもがいることで時短勤務をせざるを得ない環境になったので、効率化は常に考えています。でも最近社内の人が「効率化だけを考えて働いていると、逆に仕事の幅を狭めることになる。短い時間で働かなければいけないからこそ、コミュニケーションを大事にしたい」と言っていて、すごく納得できました。だから最近は、どんなに忙しくても、そういうときこそ人と話す時間を作るように心がけています。

栗原:復帰後は時短勤務になり、「これで会社に貢献できているのか?自分の力が出せているのか?」と悩んだ時期もありました。でも「以前とは違う、これは第二ステージだ」と思うようになって割り切れたというか、今は納得のいくやり方ができていると思います。

八巻:子どもを産むまでは時間が無限にあると思っていて「昼間できなかったものは夜にやればいい」という意識でしたが、今は時短勤務なので17時に帰らなければいけない。そのために、「今日1日でなにをすればいいのか」を朝の通勤時間で考えてから行動しています。私はもともと計画的な人間じゃなかったので、すごく鍛えられたなと。もっと時間があればいいなと思うことはありますが(笑)。

――ワーキングマザーとして働く上で、ロートの環境はいかがですか?

畠:ワーキングマザーが増えてきたことによって、より雰囲気が変わったと思います。以前と比べて今は多くのチームにママさんがいるので、「時短の人がいる中でどうチームを回していくか」、「どう生産性を上げていくか」をみんなで考える環境になってきたのかなと思います。

八巻:あと、ロートは扱っている商品が生活用品なので、母親や主婦の目線でなにがほしい、これはいらないという意見が言える。そういう一生活者としての意見を仕事で生かせると、ロートで働いていて良かったなと思うし、会社にもそれを求められていると思うんです。

栗原:会社が求めていることといえば、売上や利益ももちろん大事だけど、「一人ひとりがいかに社会の役に立てるか」だと思います。そういう風土だからこそ、子育てにも理解があるのだと思います。だからこそ、自分たちもそれに甘えるんじゃなくて、社会に貢献していこうという気持ちをより強くもって働きたいですね。


会社の制度や待遇に受動的に従うのではなく、一人一人が社会に貢献する意識を持って働くというロートのワーキングママの姿が垣間見えたこの座談会。仕事の話のときはキリッとした表情、お子さんの話のときは穏やかな表情になっていたのも印象的でした。

文:芳賀直美+プレスラボ

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