乾燥肌をなくしたい―「ケアセラ」に込められた願い

2016年11月12日

季節に関係なく繰り返してしまう、乾燥肌。保湿クリームなどの対処も大切ですが、みなさんは、その原因の一つが「洗うこと」そのものにあることをご存じですか?そうした悩みと向き合うべくロート製薬が開発したのが、汚れをしっかり落としながらも、肌に必要なうるおいは守って洗う「次世代洗浄技術」。その技術を活用し、2014年9月、乾燥肌の人のためのボディケア製品「ケアセラ 泡の高保湿ボディウォッシュ」が誕生しました。今回は研究開発チームと商品企画チーム、双方の視点から、同商品がどのような経緯で生まれたのかお伝えします。

乾燥肌の正しいケアを、日常の中に浸透させるために

ロート製薬は、1975年に皮膚用医薬品「メンソレータム」シリーズでスキンケア市場に参入して以来、さまざまな肌トラブルに悩む方々のために皮膚の研究を重ねています。研究のためさまざまなお客さまの声を聞く中で、商品企画の担当者が目を留めたのは「どんなに丁寧に保湿しても治らない」「たとえ一旦は治まっても、やめればまたぶり返す」という乾燥肌の悩みでした。

特に乾燥を感じるシーンとして多くあがったのは、「お風呂あがり」。きれい好きな日本人は毎日ゆっくりお風呂に入るだけでなく、体の隅々まで念入りに洗いがち。人によってはナイロンタオルでこすりすぎていることもあります。洗い方によっては肌に必要なうるおいまで奪ってしまうのです。さらに顔のスキンケアは絶対に欠かさない方が多いのに対し、ボディケアに関しては、乾燥肌に悩んでいる方ですら、クリームなどを使ったプラスワンステップのお手入れを後回しにしがちだったのです。

それならば、と商品企画チームが検討したのは、「体を洗う」行為そのものを乾燥肌のケアにしてしまうことでした。たとえボディケアをするのは面倒でも、入浴時に体を洗わない人はいないはず。そうすれば日常生活の中で、自然に乾燥肌の悩みが軽減できるのではないか…そう考えたのです。

乾燥肌を守る「次世代洗浄技術」の誕生

▲「ケアセラ 泡の高保湿ボディウォッシュ」の開発途中(ロートの研究所内にて撮影)

乾燥肌の悩みにアプローチしたいと考えていたのは、商品企画チームだけではありませんでした。実は研究開発の担当者も、数年前から同様の課題に取り組んでいたのです。

ロート製薬の開発チームは、お客さまの悩みに耳を傾けて新たな商品化の可能性を探るべく、以前からさまざまな場所に足を運んでいました。あるとき、メンバーの一人が訪れた介護施設で、日常的に肌の粉ふきが収まらず、困っている高齢者の方に出会います。それが、乾燥肌ケアの研究開発をはじめるきっかけとなりました。

年齢・性別を問わず、乾燥肌の原因により深くアプローチするにはどうしたらよいか?そう考えた開発の担当者は、「入浴中に肌を洗う」というごく日常的な行為に着目します。

そもそも、素肌のpHは弱酸性です。ロート製薬は、肌のうるおいを守るためには弱酸性の洗浄料で洗うことが良い、という考えを昔から持っていました。それらの考えをもとに、肌に必要なうるおいを守ったまま汚れを落とす、ロート製薬独自となる「次世代洗浄技術」の理論を組み立てていきました。

商品企画と開発、それぞれの着眼点は異なったものの、「乾燥肌の人をなくしたい」という思いは同じでした。洗うたび乾燥肌を変えていけるような提案をしたい。そんな双方の気持ちが交わり、新しい技術を活用したボディケア製品、「ケアセラ 泡の高保湿ボディウォッシュ」の開発がスタートしたのです。

150種類以上の試作品で、トライ&エラーを繰り返す

しかし実際に製品開発がはじまると、さまざまなハードルが立ちはだかりました。例えば、洗浄剤に配合するセラミドの選定もその一つ。この製品の場合、一時的なうるおい感を得られるだけではなく、あくまでもきちんとした“乾燥肌のケア”ができることが大前提でした。洗い上がりの肌のうるおいを守らなければ意味がなかったのです。

また、お客さまに快適に使い続けていただくために「使い心地のよさ」を兼ね備える必要もありました。体を洗いやすいように、1プッシュでたっぷりの泡が出てくること。その泡が、手のひらで心地よく洗える弾力を持っていること。

どれか一つの要素をクリアすると、別の要素が低下してしまう。そんなことを繰り返しながら、適正なバランスを取るため試行錯誤を続けました。開発に携わったメンバーは、目の前のハードルの高さに何度もくじけそうになったといいます。しかし「自分たちのこだわりを貫こう」と、最後まで製品の完成度を高め続けたのです。

▲ロート研究所内にて。肌細胞の分析中。

最終的に開発チームが作った試作品は、トータルで150種類以上。ひたすらトライ&エラーを繰り返した結果、ついにこだわりの天然型マルチセラミド(7種類のセラミド)※1を配合した「次世代洗浄技術」の洗浄剤ができあがりました。基礎研究をスタートしてから実際に製品が完成するまで、実に5年の歳月を費やしたことになります。

こうして完成した「ケアセラ 泡の高保湿ボディウォッシュ」は、優しいエメラルドグリーンのパッケージに包まれ、新たなロート製薬の製品として世に送り出されることになったのです。

自分たちの製品で、乾燥肌に悩む人をなくしたい

「入浴後の乾燥感が気にならなくなった」、「ちゃんと洗えているのに、うるおいが残っている感じがする」―。「ケアセラ 泡の高保湿ボディウォッシュ」の発売から、早くも2年がたちました。大変うれしいことに、男女問わず、お子さまから高齢者の方にまで幅広くお使いいただいています。実際に商品を使ってくださったお客さまからは、今もさまざまな喜びの声が届けられます。

一度使っていただいた方のリピート率も非常に高く、毎日欠かせない「洗う」という日常行為を通じて「乾燥肌を変えてほしい」という開発・商品企画両チームの願いは、お客さまへと着実に届いていることを実感しています。

しかし、「ケアセラ」の進化はまだまだこれから。今後もさらなる改良と、シリーズでの展開を行っていく予定です。いつか、乾燥肌に悩む人を0(ゼロ)にするために。「乾燥肌の人のためのボディケアブランド」として、悩みを抱える大勢の方へ、よりよい製品をこれからもお届けしていきます。

※1:うるおい成分:セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド6II、セラミドEOS、カプロオイルフィトスフィンゴシン、カプロオイルスフィンゴシン

取材・文:大島悠+プレスラボ

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