女性のにおい変化に新たな一手を、研究者の想いとは

2018年5月9日

年齢を重ねていくことで変化する、身体のにおい。それは男性のことだけだと思われているかもしれませんが、実は女性にも変化はあります。男性は、そのひとつとしていわゆる加齢臭が現れますが、女性はあるにおいが減っていくことも原因だとわかりました。その事実を発見し、ロート製薬は、洗うボディケア「デオコ 薬用ボディクレンズ」を発売。「デオコ」研究開発担当者に女性のにおい変化に着目したボディケアが誕生するまでの道のりを聞きました。

男性は“イヤなにおい”が増加。女性は“いいにおい”が減っていく!

女性のにおいの変化に着目した、洗うボディケア「デオコ 薬用ボディクレンズ」。研究開発を担当したのは、これまでロートの数々のスキンケア商品を手掛けてきたロートネーム(ロート製薬内で呼び合うニックネーム)「もっちー」。
「アトピーなど、皮膚疾患の改善に役立つ仕事をしたい」との思いを持って、ロート製薬に入社した研究者です。ロートで研究を続けて11年。その中で、においの問題にも取り組み、男性用のにおいケアブランド「デ・オウ」も担当。やがて男性だけでなく女性もにおいに悩んでいると知った彼は、加齢による女性のにおいの変化の研究に着手しました。「デオコ」の生みの親とも言えるもっちーにその誕生までの道のりを聞きます。

─ 加齢による男性のにおいケアはさまざまな商品がありますが、女性に向けた商品は、ワキや足用はあるものの、加齢によるにおいのケアを訴求した商品はあまり多くありませんよね。

そうですね。ワキや足のにおいは男性にも女性にもありますが、体のにおいは男性と比較して女性は強くありませんから、日本では加齢による女性の体臭の研究は進んでいなかったのです。
ただ、においの変化を実感している人は女性でも多いことがわかってきました。
10~20歳代の女性は少ないのですが、私たちが300人の女性を対象に行った調査では、40歳以上の方のほとんどが『自分の身体のにおいが変わった』と答えています。

─ 40歳を境目に、においの変化を実感する人が増えてくるのですね。

正直なところ、私も研究する前は、加齢によるにおいの変化が女性にもあるのかな?と思っていました。でも10~50代の女性50人のにおいのサンプルを集めると、ひとつひとつ全然違ったのです。
ここまでにおいに差が出るものなのか!と驚きでした。

─ 女性のにおいの変化は、男性の、いわゆる加齢臭とは違うそうですね。

男性のにおいの変化は、そのひとつに30代以降に2-ノネナールという物質が多くなることが挙げられます。これがいわゆる加齢臭のもとです。
対して女性のにおいの変化は、甘い香りが減っていくことが原因であると、
私たちの研究でわかったのです。甘い香りの変化を年齢で見ていくと10~20代が多く、30代以降で減少していきました。

─ 男性はイヤなにおいが増えるのに対して、女性はいい香りが減っていく、ということですね。

そうです。さらに、10~20代の女性は甘い香りが加齢臭の元である2-ノネナールを打ち消すことができるということも、別の実験でわかってきました。

日常から見つけたものから、ストーリーを紡ぐ

─ 加齢に伴う男性と女性のにおいの変化の違いは、大きな発見になりますね。

今まで進んでいなかった分野ですから、どんな結果も興味深く感じましたね。

─ 甘い香りの主な成分は、ラクトン-10、ラクトン-11という物質だそうですね。

そうです。ラクトンは、花や果物などに含まれる臭気成分です。牛乳や母乳にも含まれています。
実は、まだ授乳期だった私の子どもにも甘いにおいがあると感じていたんです。赤ちゃんのいる空間はとても甘い香りがするんですよね。
甘い香りの主な成分を特定する前から、もしかしたら、赤ちゃんのにおいもこの香りと関係があるのかもしれないと思っていました。

─ それはおもしろいエピソードですね。そのように、生活の中で感じたことと研究がつながることもあるのですか?

「こういう実験をしよう、こういうことを調べよう」と思いつくきっかけは日常の中に多くあると思っています。生活の中で感じた疑問が、研究されていないことだとわかると、自分が解明しようと思い立ちます。研究のきっかけになりますね。
私が、「皮膚疾患の改善に役立つ仕事をしたい」と思ったのも、
友人など身近な人間が、アトピーに悩んでいたからなんです。
文献をあたるだけでなく、人を見つめるということも大事だと思っています。

においを落とし、香りを残すための、特別な泡で新習慣を

─ においの研究に加えて、洗浄技術の研究もされていますよね。男性用の「デ・オウ」と女性用の「デオコ」のにおいへのアプローチはやはり違うのですか。

男性と女性の加齢によるにおいは別の原因ですから、違う部分はありますが、まずはいやなにおいを落とすことが重要。そこは「デ・オウ 薬用クレンジングウォッシュ」の洗浄技術を活用しています。しっかりいやなにおいを落としたうえで、甘い香りを身体に残すように工夫をしています。

─ 採用されているスウィートフローラルの香りに甘い香りが含まれているわけですね。

そうです。いやなにおいを落として、いい香りを残す。そのふたつを同時に叶えるために粘度の高い泡にしてあります。ぴったりと肌の上にとどまってにおいを吸着し、甘いにおいをまとえるように作りました。

─ 一般的なボディウォッシュとは違うとろっとしたテクスチャーで、肌に塗るような感覚ですね。

そうです! タオルなどで泡立てて洗うことに加えて、特ににおいが気になるところは直接手で塗るように洗うといいと思います。
ちなみに、「デオコ」のブランドロゴは最後にピリオドがついているんです。これには、「デオコ」でにおいを止めたい、という意味が込められているんですよ。

─ そうなんですね!それはロートの社員でも知らない人のほうが多いような気がします。

▲「販売名:ロート薬用ボディソープL」[医薬部外品]

商品企画の担当者の考えです。「デオコ」というブランドへの思いが感じられて、とても気に入っています。

─ 清潔感あふれる深いブルーのボトル。体のにおいに悩む女性でも手にとりやすいデザインだと思います。

においは病気ではないですが、ココロの負担にはなりますよね。体のにおいに悩む女性が、男性用の「デ・オウ」を使っているという話も聞いています。そんな方にも、これからは「デオコ」で、楽しみながらにおいケアをしてもらえればいいなと思っています。

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