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コンプライアンス

コンプライアンスの考え方

ロートグループは、信用性の高い企業として評価をいただき、その信用がこれまでの会社の発展を支えてきたと認識しています。さらなる発展をめざすため、社会の公器としてお客様をはじめとするあらゆるステークホルダーの期待・要求に応えられるよう、私たちの行動規範を明文化し、社員一人ひとりが法令を遵守し、責任ある行動をとるための拠り所としています。

コンプライアンス推進体制

コンプライアンスの推進は経営の最重要課題の一つという認識のもと、当社は2020年に代表取締役を委員長とするコンプライアンス委員会を設置し、包括的に社会規範の遵守、企業倫理の強化を推進し、委員会にかかる重要なコンプライアンス事項については速やかに取締役会に報告される体制をとっています。また、2023年3月にはコンプライアンス推進部を発足させ、コンプライアンス推進体制を強化しています。

コンプライアンス意識の浸透に向けた取り組み

ロートグループ・コンプライアンス行動指針

ロートグループでは、社員が守るべき倫理、価値観をまとめ、解説した「ロートグループ・コンプライアンス行動指針」を策定しており、お客様やお取引先への対応や日々の業務で判断に迷った際の行動規範としています。

ロートグループ・コンプライアンス行動指針

コンプライアンス意識調査

現状把握と経時変化追跡により有効性を確認し、コンプライアンスに関する行動基準を定期的に見直すため、定期的に全社員に向けた意識調査を行っています。

管理職・社員へのトレーニング

部門長を対象としたコンプライアンスWebセミナー、新任マネージャー・リーダーを対象とした研修においてハラスメント研修を実施しています。また、全社員に対しても法令遵守の重要性やロートの体制についての理解を目的に、2022年より全社員を対象としたコンプライアンス研修を実施しており、研修およびテストを通したトレーニングをスタートしました。薬害教育についても従来は関連部門の社員を対象としていましたが、コンプライアンス研修の中で全社員に対して実施しています。今後も継続して会社全体での理解の促進を図っていきます。

コンプライアンス情報の発信強化

  • 全社員向けに「コンプライアンスたより」を隔月発行し、法令関連、ハラスメントなどコンプライアンス全体の情報共有を図るとともに、「コンプライアンスクイズ」を毎月定期的にメールマガジンにて出題するなど、日常の中でコンプライアンス知識の定着や意識の向上を図っています。2022年度は計60回のメールマガジンの発信を行いました。
  • 管理職は、より高い倫理観と知識を持つ必要性から、コンプライアンス事例紹介を週単位で行っています。

腐敗防止に対する取組み

私たちは真の意味での健康的で発展的な社会の実現を目指しています。そのために贈収賄を含む全ての汚職・腐敗を否定し、防止に取り組んでいます。妨害や嫌がらせなどの行為、不当な利益供与の要求などには一切応じません。また当社は110か国以上でビジネスを展開しています。海外においては、現地国の法や常識を守り、その国の文化や習慣に従わなければなりません。ただし、国際的な基準からみて間違っていると思われる賄賂などの慣習には従いません。企業活動を通じて、その国の経済的、社会的、文化的な発展に寄与するよう努めます。
ロート製薬は2018年に国連グローバル・コンパクトに署名しました。企業の社会的責任に対して今まで以上に取組み、腐敗防止に関しては原則10『企業は、強要と贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗の防止に取り組むべきである』の考えを尊重・遵守するとともに、社会全体の持続可能性実現をめざし、国内外のサプライヤーにもその配慮を求めてまいります。
サプライヤーやお取引先などビジネスパートナーの選定にもこのポリシーは適用し、デューディリジェンス時には必ず自社のガイドラインにそってその有無を確認しています。また取引開始後も、すべての不当な謝礼・贈与を受けることを一切禁止しています。

贈収賄などの金銭的なものだけでなく、非金銭的な便宜も含むすべての腐敗を防止するために、ロート製薬では内部通報制度(ロートグループ・ホットライン及びロートグループ・WEBホットライン)を完備しています。ロートグループ・ホットラインは電話により第三者である社外の弁護士に最初から話ができることで通報者が不利益を被らないことが約束されています。ロートグループ・WEBホットラインは当社コンプライアンス推進部が受付窓口となり、WEBフォームからの通報を可能にしています。これにより、自宅等から24時間いつでも通報を可能とすることで通報のしやすさを確保しています。また、海外を含む子会社・グループ会社にて内部通報が発生した場合は速やかに内部監査室が情報収集を行うことでグループ全体のリスクマネジメント体制を取っています。
2023年7月からはお取引先やその役員および従業員の方々にも、ロートグループ関係者による不正行為や法令違反等について相談・通報いただけるよう当社コンプライアンス推進部を通報窓口とする外部通報制度(ビジネスパートナー・ホットライン)を設けています。
これらの方針および制度についてはロートグループ・コンプライアンス行動指針に記載され、全従業員に対してコミュニケーションをしています。

国連グローバル・コンパクト

腐敗防止に関わるデータ

2022年度に贈収賄など腐敗行為により従業員が解雇された事例はありません。2022年度に贈収賄など腐敗行為により法的措置を受けた事例、もしくは和解などに掛かったコストはありません。

内部・外部通報制度

内部通報制度

ロートグループでは、法令違反、社内規程違反、人権侵害、および社会通念に反する行為等を早期に発見し、不祥事を未然に防ぐとともに、必要な改善を図り、グループ経営の健全性を高めることを目的として、内部通報制度を設け、内部通報窓口を設置しています。
内部通報窓口は、社外弁護士につながる社外窓口(電話:ロートグループ・ホットライン)と、当社コンプライアンス推進部への社内通報窓口(WEB:ロートグループ・WEBホットライン)を設けています。
2022年1月からは、「ロートホットライン」をグループ企業(10社)に拡大して「ロートグループ・ホットライン」とし、更に2023年7月より、WEBフォームからの通報窓口として「ロートグループ・WEBホットライン」を開設し、通報体制の強化を進めています。

ロートグループ関係者専用内部通報フォーム

外部通報制度

ロートグループでは、お取引先の役員及び従業員の方々にも、ロートグループのコンプライアンス違反行為について相談・通報いただけるようコンプライアンス相談・通報窓口(ビジネスパートナー・ホットライン)を設けています。ロートグループの内部では把握・認識できないようなコンプライアンス問題を、外部通報窓口を通じてお寄せいただくことによって、コンプライアンス違反の早期発見と是正につなげていきます。

ビジネスパートナー専用外部通報フォーム

税の透明性

ロートグループは事業を展開する各国・地域の税法や諸規則およびその精神を正しく理解・尊重し、適切な納税義務を果たしています。透明性の高い適切な税務処理を実行し、税金費用の適正化が図られるよう取り組み、地域社会の発展ならびに企業価値向上に貢献していきます。

税務方針

政治献金

ロートグループは、2022年度政治献金を行なっていません。