社員の元気をお客様へ伝播せよ!ロート的健康経営の心髄

2016年1月5日

「自分の時間までも費やし、仕事にのめりこむ」
周りで時折見かける、いや、よくある社会人の姿だと思います。
そして、気がつかぬ間に疲弊して、ストレスや疲れをためこんでしまう・・・。そんな事態が、1990年後半のロート社内にもありました。このころのロートは、業績が急成長し、商品数も社員数もどんどん増えていったころ。ストレスをうまくコントロールできずに悩む社員や、プレッシャーを”力”に変えることができず落ち込む仲間が出てきたのです。

元気のない社員が気軽に来てパワーを得られる場所を提供したい。そして、社員一人ひとりがストレスや疲れと上手に向き合えるようになってほしい。自分を大事にできる人は、周りも大事にできる人だから、自分の健康は自分で守る、そういう自立した社員であってほしい、という想いから、食改善のきっかけづくりや悩みや不安を吐き出しストレス発散ができる場を備えた、社員のための新しい福利厚生施設「スマートキャンプ」を2004年7月、大阪生野区の本社内にオープンしました。”スマート(Smart)=賢い&かっこいい”、”キャンプ(CAMP)=社員や仲間が集う場”。このような意味が施設の名前に込められています。
本社スマートキャンプ建屋の1階は会社内とは考えられないちょっと脱・日常的空間。ここで提供されるオリジナル家庭薬膳は中医学を学んだ国際薬膳師や現代栄養学を学んだ栄養士の資格を持つ社員が、旬の食材を使っておいしく調理。四季の大気の変化やストレスに負けないからだづくりには、旬の食材のパワーをいただくのが近道だというのです。食べに来た社員たちは食事しながら食材の働きや効用を知り、同時に、「ストレスなく食べる、偏りなく食べる食べ方」までも伝授されていきます。また2階では自然派整体や、2011年からはヘッドスパ、ヘアカラーが予約制で受けられます。社員たちが安心してリラックスできるようにと、スタッフには熟練したプロの整体士や美容師を配し、本物のサービスを提供しています。社員たちが自分なりのストレス発散法やリラクセーション方法を見つけてくれるよう願っての、サポート役を担っています。

(ロートオリジナル家庭薬膳の数あるメニューの一つ、鮭と筍の竹皮焼)

(大阪生野区にあるロート大阪本社内のスマートキャンプ。脱・日常的空間での家庭薬膳ランチ。)

なぜ当時の社員にとって、ストレス発散のサポートだけでなく、「食」の見直しとの2本柱で提案する必要があったのか? それは後輩思いの、ある先輩女子社員の気づきからでした。企業に勤めていれば、一生懸命働いていれば、大小の差はあるかもしれないけれど、必ず、誰にも成長のチャンスが訪れます。そのとき、ネガティブ思考が頭をもたげ、チャンスを逃してしまう後輩たちの姿を何度も目の当たりにしたそうです。いくら励ましても「どうせ私なんか、どうせ僕なんか、失敗するに決まってる…。」と尻込みします。どうしてなんだろう?実力も能力も備わっているのになぜチャレンジしないのだろうか?と、不思議でしかたがなかったので、よくよく観察して、よくよく聞いてみたら、ついに見つけました。いざというとき、ポジティブに、前向きになれない後輩たちの共通点。それは、好きな物しか食べない、ストレスだと言っては暴飲暴食する、太るからと食べない等など、「食の偏り」でした。チャンスを掴んでこそ成功体験や達成感を感じることができ、働き甲斐が生まれるというもの。後輩たちにはぜひそんな有意義な社会人生活を経験してほしい、そうなることがひいては社会に、会社に貢献することに繋がるはずと、その先輩女性社員から経営陣を説得するに至ったとか。

さらに、ここでの家庭薬膳や自然派整体は福利厚生といえども有料というのが一つのポイント。それでもプロのサービスを気軽に受けられるメリットの方が大きい、という社員の声は多く、これだけ社員が支持するのだから、一般のお客様に提供すればきっと喜んでもらえるだろう、ということで、2008年、「福利厚生のおすそわけ」をコンセプトに家庭薬膳やリラクセーションサービスを提供して、社員と一般のお客様が一緒にご利用いただける「スマートキャンプ東京」をオープンすることになりました。その後、2013年4月にはグランフロント大阪で「スマートキャンプうめきた」をオープンしています。こちらももちろん、社員のための福利厚生施設を兼ねた、一般のお客様もご利用いただける施設です。

実は2008年オープンしたスマートキャンプ東京ですが、当初は客様への認知がなかなか進まず、たいそう時間がかかりました。ビラ配りや周辺会社への宣伝などもマンパワーで行いましたが、だんだんとメディアにも取り上げられるようになり、次第にお客様を増やして行きました。ビル1階でロートオリジナルの家庭薬膳を提供する「旬穀旬菜café」では常連さんも増え、今では行列ができるまでになりました。うれしいことに、すっかり近隣企業の社員食堂化しています。

(スマートキャンプ東京の、「旬穀旬菜café」。行列の風景も日常茶飯事。)

(東京スマートキャンプ、サロン内の一室。アロマトリートメントやケア鍼灸の施術を行います。)

またビル7階にあるリラクセーションサロンにはアロマトリートメントやケア鍼灸を行う「リラクセーションラボ」や、フットケアとピラティスを行う「フットストレスラボ」があります。すべて医学博士が監修しているロートオリジナルの施術メニューです。それだからでしょうか、スタッフの人柄や技術の高さにほれ込んでリピートしてくださるファンが後を絶ちません。

スマートキャンプの運営を任されているのはロート製薬オールウェル(=ALL WELL)計画推進室。その名のとおり、みんなの元気を推進する部署ですが、2004年のスマートキャンプ開設以来、社員とスマートキャンプのスタッフに向けて、訴え続けていることがあります。それは、「人が発するプラスのエネルギーも、マイナスのエネルギーも、その手や口、行動を通じて相手に必ず伝播します。だからこそ、スタッフも社員も健康でいてくれないことにはお客様へ、プラスの、ポジティブなエネルギーを伝播できない。社員が元気になることはお客様を元気にすることと一緒なんです」ということ。社員も、お客様もみんなが元気で健康になりますようにと、ロートが心をこめて提供するサービスを体験し、そしてプラスのエネルギーをもらいに、一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。