震災遺児の地元大学志望者が増加

自分達の手で地域復興を!

震災遺児の地元大学志望者が増加

進学希望者109名のうち半数が地元大学志望

2012年8月21日

公益財団法人みちのく未来基金


震災遺児の進学希望者109名のうち半数が地元大学への進学を希望

公益財団法人「みちのく未来基金」(※)は、津波被害を受けた東北3県沿岸部の高校を訪問し、2013年春高校卒業予定の震災遺児について調査を行いました。当基金の調査では、2013年春高校卒業予定の震災遺児は150名、うち73%にあたる109名が8月1日現在、進学を希望(奨学金希望)しており、基金の必要金額は1億4千万円となっています。今年の顕著な傾向として、地元大学への進学を希望する生徒が昨年の43%から50%に増加しており、地元に残り地域復興を自分達の手で行おうという生徒が増えています。このような生徒への支援は、被災地にとって希望の光を灯すことにつながります。引き続き、皆様からのあたたかいご支援をよろしくお願い致します。


国公立大学への志望率の上昇が顕著

本年度の進学希望者のうち40%が国公立大学を志望しており、前年度の12%に比べて大幅に上昇しています。これは、震災直後で受験勉強に十分取り組めなかった1期生(2012年春高校卒業者)に対して、2期生(2013年春高校卒業予定者)は受験に対し1期生よりも向き合えていることが要因のようです。


医療系への進路希望が増加

志望学部に医学部、看護学部、栄養士、作業療法士、薬剤師など人々の命や健康・福祉に関わる進路を目指す生徒は22名(全体の20%)になります。震災をきっかけに命や健康・福祉に関わる職業につくことで、人々の役に立とうとしている傾向が希望進路に顕著に現れています。岩手県A高校のBさんは母親を亡くしたことから、看護の道を志すようになったと言います。愛する母親の死に直面したことが彼女を看護の道へと後押ししました。明確な動機を持って進むべき道を目指す一人一人を支援してゆくのが私達の使命と考えています。

※「みちのく未来基金」とは、2011年10月21日(金)にカゴメ株式会社(本社:名古屋市、社長:西秀訓)、カルビー株式会社(本社:千代田区、社長:伊藤秀二)、ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:吉野俊昭)の3社が、東日本大震災において被災し両親またはどちらかの親を亡くされた子ども達の進学を支援するために設立した奨学基金(返還義務なし)です。企業合同で取り組む新しい復興支援として、今後24年間、基金を通じ震災遺児の進学の夢を支援し、東北や日本のために貢献できる人材を育成することを目指して参ります。


第2期生「みちのく未来基金」奨学金給付希望者 県別内訳


2012年度(名) 2011年度(名)
希望者 国公立大学 私立大学 専門学校 未定 実績 国公立大学 私立大学 専門学校
合計 109 44 29 30 6 95 11 43 41
岩手県 35 17 6 8 4 35 7 17 11
宮城県 65 23 21 20 1 53 2 24 27
福島県 6 4 1 1 0 6 1 2 3
上記3県以外 3 0 1 1 1 1 1 0 0
年度内割合 100% 40.4% 26.6% 27.5% 5.5% 100% 11.6% 45.3% 43.1%
※上記は7月8日時点での奨学金給付希望者で、合格後に奨学金が給付されます。
※2011年度実績は94名と発表していましたが、その後宮城県で1名が追加認定されたため95名となっています。

【「みちのく未来基金」概要】

■基金の目的

基金を通じ震災遺児に進学の夢を支援し、東北や日本のために貢献できる人材育成

■基金の特徴

  1. 高校卒業後の進学(学費)支援
  2. 入学から卒業までに必要な入学金、授業料の全額負担
  3. 返済不要
  4. 他の奨学金との併用受給も可能
  5. 給付対象者の人数の上限なし
  6. 他の基金と比較して給付対象者が明確
  7. 給付対象者の進路により、支援期間や金額が異なる

■給付対象者

2012年3月以降に高等学校を卒業し、進学を希望している下記1.2に該当する生徒

  1. 東日本大震災によりご両親を亡くされたか、どちらかの親を亡くされた生徒
  2. 大学、短期大学、専門学校などへの合格者

※事情により他府県に転校した生徒も対象となります
※一部予備校など対象外の学校があります
※当面の経済復興がなされるまでの期間を約6年間と設定し、以降の支援方法は状況の変化を見極めながら都度検討していきます。

■給付内容

入学金および卒業までの授業料などの全額を給付(返済義務なし)

■給付期間と条件

  1. 入学から卒業までの全期間(給付対象者の進路により異なる)
  2. 年間の給付金上限は一人300万円
  3. 留年、休学は特別の事情がない場合、給付を打ち切り

【寄付金の受付】

引き続き、みちのく未来基金では東日本大震災の遺児支援のための寄付金を広く募っております。
法人・個人問わず、皆様からの幅広いご支援をよろしくお願い致します。
一口あたりの金額の設定はございません。
詳細は「みちのく未来基金」のホームページをご覧下さい。 http://michinoku-mirai.org

※本基金は公益財団法人のため、ご寄付は控除の対象となります。


【本件に関するお問い合わせ先】
公益財団法人 みちのく未来基金 事務局
〒981-3135 宮城県仙台市泉区八乙女中央5丁目10番8号八乙女ユナイトビル2F
電話番号:022-343-9996 FAX番号:022-343-9997(平日9時~17時、土・日・祝は除く)
メールアドレス:info@michinoku-mirai.org
担当:河崎、西澤、北岡