ロート製薬が再生医療に本格進出!

ロート製薬が再生医療に本格進出!

体性幹細胞の実用化に向けて「再生医療研究企画部」を新設し、早期の医薬品化を目指します。

2013年5月14日

ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:吉野俊昭)は、昨今注目を浴びている体性幹細胞の実用化を促進するために5月17日付で「再生医療研究企画部」を新設いたします。現時点では体性幹細胞の中でも特に脂肪幹細胞に着目し、(株)シームスと培養に関する共同研究を行うと共に、当社主力研究所の「リサーチビレッジ京都」内に細胞加工施設(CPC)を備え培養技術の確立を急いでおります。脂肪幹細胞を使用した再生医療領域での国際的な開発競争をリードすべく、早期の医薬品開発を目指してまいります。

再生医療に本格進出の背景

昨今、がんなど死に至る病気や難病などの根本治療薬としてゲノム解析技術の進歩とともに遺伝子治療薬が研究され、最近は核酸医薬の研究が活発化されていますが、ベクター※1の安全性やDDS技術※2などの課題があります。
これらの遺伝子をターゲットにした医薬品研究に加え、iPS細胞の開発によるノーベル賞に象徴されるように、生体の細胞・組織利用医薬品の開発も急速に注目されるようになってきました。ES細胞、iPS細胞は、臓器再生技術として再生医療の王道的な位置付けで急速に研究が加速されています。しかし、解決すべき課題もあり、臨床応用されるまでに時間がかかるのも事実です。最近は、骨髄幹細胞など体性幹細胞を抽出して利用する細胞療法は、再生医療の中でも病気による組織を修復する本来の体性幹細胞の機能を利用するもので、より実現性の高いものとして注目され、研究が加速されています。また、再生医療を安全に実施するための法整備も整えられつつあり、体性幹細胞の医薬品化がより活性化されつつあります。


当社は、このような先端医療研究発展の環境の中で、以前より深刻な病気になる前に予防する、いわゆる予防医療に注目し、ヒトの健康維持・増進に貢献したいと願い、漢方医療や統合的医療を調査、研究してまいりました。当社の強みであるスキンケア分野では皮膚幹細胞を活性化することにより、皮膚の健康を増進する研究も行なってまいりました。2011年には「先端技術研究室」を設立し、特に皮膚疾患の遺伝子研究を推進し、生体が本来持っている再生力を活かす方法を模索。現在では、iPS細胞の研究も進めております。


このような内外の研究環境から、体性幹細胞に注目し、体性幹細胞の活性化や外部因子の研究により、病気の治療だけでなく、将来的には予防医療にも繋がるのではないかと考え、この度、体性幹細胞の実用化を促進する「再生医療研究企画部」を設立することに致しました。


現時点では体性幹細胞の中でも脂肪幹細胞に着目し、無血清・アニマルフリー培地技術が高い(株)シームスと培養に関する共同研究を行うと共に、当社主力研究所の「リサーチビレッジ京都」内に細胞加工施設(CPC)を備え、培養技術の確立を急いでおります。脂肪幹細胞を使用した再生医療領域での国際的な開発競争をリードすべく、医薬品としての早期実用化を目指してまいります。

※1:組み換えDNA実験で、細胞または核内に他のDNA(デオキシリボ核酸)を運び込む役をするもの。
※2:ドラッグデリバリーシステム。目標とする患部(臓器や組織、細胞、病原体など)に、薬物を効果的かつ集中的に送り込む技術。
  • ・新設部門名:「再生医療研究企画部」
       部長:山田 哲正(やまだ てつまさ)