紫外線吸収剤フリーの高機能UVジェルを開発

紫外線吸収剤が気になる方にも、気持ち良い日やけ止めを! 紫外線吸収剤フリーの高機能UVジェルを開発 「ノンケミカルウォーター処方」で高い紫外線カット効果と使用感の良さを両立しました

2015年11月25日

ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:吉野俊昭)は、みずみずしい使用感と、高い紫外線カット効果(SPF30以上、PA+++以上)を実現した、紫外線吸収剤フリーの日やけ止めジェルの開発に成功しました。
日やけ止めは通常、紫外線カット効果を高めるために「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」を使用しますが、日やけ止めユーザーの中には「紫外線吸収剤」が気になる方もいます。当社はそのような方にも気持ち良く効果の高い日やけ止めを提供したいと考え、紫外線吸収剤フリーの高機能UVジェルを開発しました。今まで紫外線吸収剤フリーでは難しいとされた、みずみずしい使用感と、高い紫外線カット効果の両立を実現。
本技術は当社の日やけ止めブランド「オレゾ」に応用していく予定です。

研究の背景

当社は1990年に日やけ止め市場に参入以来、日やけ止めに関する研究を進めてまいりました。最近では人々の紫外線対策に対する意識の高まりにより、日常的に使える使用感のよいUVジェルに対するニーズが高まっています。一般的に、UVジェルは「紫外線吸収剤」のみ、もしくは「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類をうまく組み合わせることで、みずみずしい使用感と高い紫外線カット効果を両立しており、紫外線吸収剤を全く配合しない高機能UVジェルの実現は難しいと言われていました。
当社はさまざまなユーザーのニーズにお応えするため、気持ち良い使用感と高い効果を両立した紫外線吸収剤フリーのUVジェル製剤の開発に取り組みました。

紫外線吸収剤フリーの高機能UVジェル製剤の課題

「紫外線吸収剤フリー」の製剤では、粉である紫外線散乱剤のみを使用するため、高い紫外線カット効果を実現しようとすると、「きしみ」「白残り」等、使用感の悪化が問題となります。また、一般的に紫外線散乱剤はオイルに分散して配合するので、たくさんの紫外線散乱剤を配合するためにはより多くのオイルが必要になり、べたつきにつながるため、気持ち良いジェル製剤を実現するのが非常に困難です。

「ノンケミカルウォーター処方」の開発に成功

今回、当社は多量の紫外線散乱剤をオイルでなく、水に安定に分散させた「ノンケミカルウォーター処方」のジェル製剤の開発に成功。デイリーにもレジャーにも使えるSPF30以上、PA+++以上という高い紫外線カット効果と、みずみずしく気持ち良い使用感を両立させた、紫外線吸収剤フリーの高機能UVジェルが完成しました。

参考

紫外線と肌への影響について

太陽の光線には、私たちの目に見える可視光線のほか、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線などが含まれています。さらに、紫外線はその波長の長さによって「A波(UVA)」「B波(UVB)」「C波(UVC)」に分けられます。紫外線のうち地上に届くのは、「UVA」と「UVB」の2種類の紫外線です。
肌が赤くなる日やけ(サンバーン)の主な原因となるのがUVB(紫外線B波)です。パワーが強く、肌が赤くひりひりしたり、水ぶくれを起こしたりします。一方、UVA(紫外線A波)は、紫外線に当たった後、肌が黒くなる日やけ(サンタン)を引き起こしますが、UVBほど肌に急激な変化を与えません。しかし波長が長いため肌の奥深くまで到達し、シワの原因となるコラーゲンの変性など、長い時間をかけ気付かない間に肌に悪影響を及ぼすことも最近わかってきました。

SPF、PAとは

SPFとは「Sun Protection Factor」の略。日本語で紫外線防御効果を意味し、サンバーン(肌が赤くなる日やけ)の原因になるUVBを防ぐ指標として使われます。
PAとは「Protection Grade of UVA」の略。その名の通りUVAを防ぐ効果の程度を表す指標です。
使用シーンに合わせて、SPF値やPA分類、耐水性などを参考に選びましょう。

紫外線吸収剤、紫外線散乱剤とは

日やけ止めの成分である紫外線カット成分には、「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」があります。
「紫外線散乱剤」は皮膚にベールを作り、紫外線を散乱・反射させます。「紫外線吸収剤」は吸収剤が紫外線を吸収し、他のエネルギーに変えて放出することで、紫外線の肌への到達を防止します。日やけ止めはこの2つの成分をうまく組み合わせ、使いこなすことで作られています。

  • 「ノンケミカルウォーター処方」は、ロート製薬株式会社が使用する商標です。