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女性の『目の輝き(輝度)』は「加齢」とともに低下傾向!

研究開発

女性の『目の輝き(輝度)』は「加齢」とともに低下傾向! さらに、「乳酸菌WB2000」「EPA」「DHA」含有食品に目及び目元への美容効果を確認

2018年4月12日

ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:吉野俊昭)は、女性の目に関して研究を行い、加齢とともに「目の輝き(輝度)」が低下する傾向があることを見出しました。
また、「乳酸菌WB2000」、「EPA」、「DHA」を組み合わせた食品には「目の輝き」を増加させるだけでなく、目元への美容効果があることも確認しました。本知見は今後の商品開発へと応用してまいります。

研究の背景

当社は「美と健康」をテーマに「加齢」に伴う様々な症状について研究を行っております。中でも目に関しては生理機能や眼科疾患、美しさなど多角的に研究を行っています。PCやスマホを酷使する時間が長い現代の女性は、目や目元にさまざまな悩みを抱えています。35才以上の大人女子に対するアンケート※1では、多くの女性が「20代の頃に比べて“目ヂカラ”が低下している」と感じており(93%)、目や目元に関する悩みとして、「夕方のショボショボ感」「白目のくすみ」「充血」「目周りのファンデーションがよれる」などの声が挙げられました。

※1:35-45才女性、n=15、ロート製薬調べ

目の輝き(輝度)について

一般的に「目ヂカラ」という全体的な印象は、女性の場合はアイメイクや黒目の大きさ、白目の透明感、目元のハリ感など様々な因子が影響していると考えられますが、今回の研究では、「目ヂカラ」に重要なのは眼球表面が光を反射する強さ「目の輝き(輝度)」であると考え、眼球表面の反射の強さを指標として目の輝度を測定しました。

研究成果

年齢とともに「目の輝き」が低下しました

目の輝きを世代間で比較するため、20代から50代までの女性の目の輝度を測定しました。その結果、年齢とともに目の輝度は低下し、また、20代と比べて50代は有意に輝度が落ちていることがわかりました。

<試験方法>
目の表面に光を当て、顕微鏡で写真を撮影した。画像解析により明るさを256階調で数値化したものを輝度とした。(n=17)
Student's t-test *p<0.05

乳酸菌WB2000※2、EPA、DHA含有食品に目の輝きをUPさせる効果があることを発見しました

涙液分泌を改善する効果があるといわれている乳酸菌WB2000※2とω3脂肪酸であるEPA、DHAを組み合わせた食品を15日間服用したところ、目の輝きが有意に増加しました。

<試験方法>
服用前後の目の輝度を比較した。(n=17)
Student's t-test **p<0.01

※2 WB2000…Enterococcus faecium WB2000株のこと。
涙液分泌に作用し、ドライアイの自覚症状改善に効果があると報告されている乳酸菌です。
顕微鏡で観察するとなみだのような形をしています。

目の輝きだけでなく、目まわりのシワも改善しました

乳酸菌WB2000とω3脂肪酸であるEPA、DHAを組み合わせた食品を15日間服用したところ、目まわりのシワが浅くなり、目で見てわかるシワも少なくなりました。顔全体及び目元美容に有用であることを確認しました。

<試験方法>
目まわりのシワの深さ:レプリカによる評価を行い、目まわりのシワの最大深度を測定し、服用前後を比較した。(単位=μm、n=14) Student's t-test *p<0.05
両頬のシワ個数:服用前後の頬部のシワ個数をVISIAで測定し、服用前後を比較した。(n=20) Student's t-test *p<0.05

考察

消化管などに存在する善玉菌として知られる乳酸菌には多くの種類があり、「乳酸菌WB2000」は涙液分泌作用や整腸作用のある有用な菌として知られています。また、EPAやDHAなどのω3脂肪酸もドライアイの症状改善に有効であることが報告されています。
今回これらの成分を組み合わせることで、目の輝きや目まわりのシワなどの改善傾向が見られ、ドライアイなどの目の症状だけでなく、目元の美しさが気になる人にも有用である可能性を見出しました。
当社では今後、さらなる研究を進め、製品への応用を検討して参ります。