農業×地域活性化 「はじまり屋」が育む健康の未来

2016年7月15日

奈良県宇陀市にある「はじまり屋」は、ロート製薬のアグリ・ファーム事業部が手がける農場です。ここでは、社員自ら畑を耕し、野菜を収穫し、販売まで行っています。これまで薬や化粧品で人々の美と健康を応援してきたロートは、製薬会社でありながら、なぜ農・食事業への参入に踏み切ったのか? そこには、健康を本気で考える企業ならではの理由がありました。

“健康”を考え尽くした末にたどり着いた、農業という原点

「ロートにとっての『健康とはなにか』を突き詰めて考えたら、農業や食事業に取り組むのはごく自然なことでした」と話すのは、「はじまり屋」の代表を務める笹野正広(ささのまさひろ)。入社以来、主にマーケティングや広告制作に関わってきた笹野には、もちろん農業に関するノウハウなんてありませんでした。それでも、「人々の健康的な未来につながるのであれば、なんの経験もない食事業、農業でも挑戦してしまうところがロートらしい」と考え、畑と向き合う決意をしたのです。

「薬に頼らず、薬が必要ではなくなること」ロートはこれが本来あるべき健康の形だと気がつきました。そこで、「薬に頼らない製薬会社」こそ、究極の健康を実現する存在であり、そのためには農業が必要だと考えたのです。食事は体をつくる基礎であり、その源の一つは農業。ロートが「健康」を考え尽くした末に農業にたどり着いたのは、むしろ必然でした。

ヒトと社会を元気にするための第一歩を、地方から

農業は、健康を生み出すためになくてはならない大切な産業です。しかし、日本全国で後継者不足が叫ばれています。実際に、新規参入したロートが目にしたのも、深刻な担い手不足にある日本の農業の現実でした。

「農業が衰退してしまうと、健康そのものも衰退しかねない」。 担い手の育成が急務であると考えたロートは、2015年3月に奈良県と包括提携し、人材育成のほか、農村地域の活性化、生薬栽培の推進などに取り組んでいます。

民間企業のロートと行政機関である奈良県が協力することで、どちらかだけでは到達できなかった「農業と食を通じて地方から健康と元気を届ける」ことが可能になるかもしれません。

ロートだけが農業に取り組み続けるのではなく、地域と連携することで、持続可能な「本当の健康」を育んでいけるのではないでしょうか。日本の未来を健康にするためにも、ロートの挑戦はこれからも続きます。

文:芳賀直美+プレスラボ

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