■プレスリリース
近年増加する「ドライマウス(口腔乾燥)」を研究し、口中環境を悪化させる口中内カンジダ菌に着目
人での臨床試験において、サケ白子の蛋白分解物「プロタミン分解ペプチド」が口中内カンジダ菌を減少させることを確認しました
2009年10月20日
ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:吉野俊昭)は、近年増加傾向にあり、QOLの低下をもたらす「ドライマウス(口腔乾燥)」について研究を行い、サケ白子の蛋白分解物「プロタミン分解ペプチド」が『口中内カンジダ菌』を減少させることを人での臨床試験において確認しました。
『口中内カンジダ菌』は、ドライマウス(口腔乾燥)により増加することが多く、増加すると口中環境を悪化させ、痛みや炎症といった症状を引き起こす場合があることがわかっています。従来、この“カンジダ菌の増加”は重篤な場合以外は見過ごされており、新たなアプローチが求められていました。
サケ白子の蛋白分解物である「プロタミン分解ペプチド」は食経験が豊富な素材で、手軽に用いることができ、ドライマウス対策の幅を広げる有用な素材であると考えています。
尚、本成果は第20回日本老年歯科医学会(2009年6月、横浜)にて発表しました。
■研究の背景
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近年増加傾向にあり、QOLを低下させる「ドライマウス(口腔乾燥)」
ドライマウスは何らかの原因により口中の水分が減ったり、唾液分泌が低下して、口の中が乾く状態です。口のネバツキや口臭を生じたり、乾燥したものが食べにくかったり、口の中が乾いて会話がしづらいなどのQOLの低下を招きます。近年、増加傾向にあると言われ、ドライアイと同様に現代人を悩ます症状として社会的な関心が高まっています。当社の調査では41.2%の人がドライマウス(口の乾き)が気になり、不快な思いをしたことがある(※)と答えています。(※:2008年9-10月実施、20才以上の男女、n=10223、ロート調べ)
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「ドライマウス(口腔乾燥)」を研究し、『口中内カンジダ菌』に着目。
当社はトータルヘルス&ビューティーケア市場を事業領域として、さまざまな領域の研究開発に取り組んでいます。近年増加するドライマウスにおいても研究に取り組み、『口中内カンジダ菌』に着目しました。『口中内カンジダ菌』は増加すると口中環境を悪化させ、痛みや炎症を引き起こす場合があることがわかっていますが、その対処としては重篤な場合に薬剤(抗真菌剤)の投与を行う以外は見過ごされていました。そこで当社では、食経験が豊富で手軽に使える「プロタミン分解ペプチド」の抗カンジダ菌作用の研究に至りました。
■「プロタミン分解ペプチド」 について
プロタミン分解ペプチドはサケ白子の蛋白を分解し得られたペプチドです。分子量2000〜3000程度で、構成アミノ酸の2/3はアルギニンである特異的なペプチドです。プロタミン分解ペプチドが抗菌活性を有することは以前から知られており保存料として汎用されていましたが、口中内で抗カンジダ菌作用を発現することを人での臨床試験において今回初めて実証しました。
■結果:人での臨床試験において、口中内カンジダ菌を減少させる作用を確認
試験方法:ドライマウス患者にプロタミン分解ペプチド配合のフィルム製剤を2週間摂取させて、口中内カンジダ菌数を測定した。(鶴見大学歯学部附属病院ドライマウス専門外来にて実施)
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