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0~16歳までの子ども2,935人の親に聞いた「子どもの花粉症」調査結果

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0~16歳までの子ども2,935人の親に聞いた「子どもの花粉症」調査結果 「子どもが花粉症だと思う」は31.5%で、昨年同様3割を超える 花粉症の子どもの20.6%に“果物を食べて口や喉に痒みやピリピリ感” ~花粉症と「口腔アレルギー症候群」の因果関係を調査~

2017年1月18日

ロート製薬株式会社(本社:大阪市/社長:吉野俊昭)は、2016年11月、花粉症対策への啓発を目的に、0~16歳の子どもを持つ親を対象とした「子どもの花粉症」アンケート調査を実施しました。このうち回答をいただいた親1,872人の子ども2,935人の症状や実態等について、集計・分析を行いましたので、小児アレルギー専門医の見解と合わせてご報告します。

調査結果のポイント

「子どもが花粉症だと思う」は、31.5%。症状が出る季節は、「春」85.8%、「秋」39.0%。

0歳~16歳の子どもを持つ親1,872人の子ども2,935人のうち、「子どもが花粉症だと思う」と親が実感している子どもは31.5%(「花粉症」+「花粉症も通年性アレルギー性鼻炎も両方」)という結果になりました。
また花粉症の症状が出る季節は、「春」(85.8%)、「夏」(10.7%)、「秋」(39.0%)、「冬」(12.9%)となりました。

「子どもの花粉症」は、アトピー性皮膚炎の約3倍以上。他のアレルギー症状を引き離してトップに。

現在子どもが該当すると思うアレルギー症状について聞いたところ、「花粉症」(31.5%)は、「アトピー性皮膚炎」(9.9%)の3倍以上という結果となりました。この「アトピー性皮膚炎」と「喘息」(8.0%)は減少しているという傾向がみられました。

花粉症の子どもの20.6%が、果物を食べて口や喉に痒みやピリピリ感を感じたことがある。

調査対象2,935人中13.5%の子どもが、口腔アレルギー症候群の症状である「果物を食べて口や唇、喉に痒みやピリピリ感・イガイガ感を感じたことがある」と答えました。
これに対して、花粉症の実感のある子どものみを対象に同様の質問をしたところ、20.6%が「果物を食べて痒みを感じたことがある」と回答、約1.5倍も高い結果となりました。

花粉症の子どもが痒みがでた時に食べていたのは、「リンゴ・桃・キウイ」が50.0%、「メロン・スイカ」が38.9%。

花粉症の人に起こりやすいとされる「口腔アレルギー症候群(OAS)」の症状について調査しました。「口腔アレルギー症候群」の症状である「果物を食べて口や唇、喉に痒みやピリピリ感・イガイガ感を感じたことがある」と答えた397人に、症状が起きた時に食べていた果物を尋ねたところ「リンゴ・桃・キウイ」(45.3%)、「メロン・スイカ」(31.5%)、「その他の果物」(41.3%)という結果になりました。更に花粉症の実感があり口腔アレルギー症候群の症状がある190人では、「リンゴ・桃・キウイ」(50.0%)、「メロン・スイカ」(38.9%)、「その他の果物」(35.8%)という結果となりました。

「口腔アレルギー症候群」とは?

特定の果物や野菜などを食べることにより口・唇・喉の口腔粘膜やその周辺にイガイガ感や痒みなどのアレルギー症状を起こすことをいいます。花粉症の人では口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome, 以下OAS)が起こりやすいと言われており、花粉症患者にみられるOASは「花粉-食物アレルギー症候群(pollen-food allergy syndorome, PFAS)」と呼ばれています。これは花粉症の原因物質(アレルゲン)と似た物質が果物や野菜の中に含まれるためで、花粉症の人が生の果物や野菜を食べた時にOASを発症することがあります。花粉との関連が報告されている食べ物は数多くあり、代表的なものにリンゴ・桃・キウイ(ハンノキやシラカバなどの花粉)、スイカやメロン(カモガヤ、ブタクサなどの花粉)などがあります。