世界初!化粧品新規原料 赤色発光する「トーンチェンジパウダー」を開発

堺化学工業株式会社と共同開発 世界初!化粧品新規原料 赤色発光する「トーンチェンジパウダー」を開発 紫外線を吸収して赤い光を出す新規原料を独自開発

2014年10月22日

ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:吉野俊昭)は、堺化学工業株式会社(本社:堺市、社長:矢部正昭)と共同で新規化粧品原料の開発を行い、紫外線を吸収し赤色光を発光する新規原料「トーンチェンジ パウダー(酸化(Al/Ca/マンガン))」を世界で初めて開発致しました。更に、細胞実験により、赤色光の照射が血管拡張因子合成酵素の遺伝子発現を増加させることが明らかになりました。赤色光により、血管拡張を介した血流増加や、皮膚色を明るくする効果が期待されます。今回開発した新規原料は機能性化粧品の原料として応用していく予定です。

研究の背景

当社は1990年に日やけ止め市場に参入以来、いち早く紫外線による肌への影響と日やけ止めに関する研究を進め、多くの方々のニーズに合わせ数多くの日やけ止め製品を提供してまいりました。更に2006年には堺化学工業株式会社の独自開発原料「スーパーUVカット成分」を業界で初めて採用。当時最新の原料として開発された「スーパーUVカット成分」は、肌の奥深くに入り込む「紫外線A波」に着目した、長波長の紫外線をカットする能力に優れた成分です。そして今回、さらに紫外線を肌の味方につける新しい性質を持つ有用な成分を見出すため、堺化学工業とロート製薬の技術を合わせ、新規原料の共同開発を行いました。

新規原料「トーンチェンジパウダー(酸化(Al/Ca/マンガン))」について

本品は、新規化粧品原料として開発された成分で、紫外線を吸収すると赤色光を発光します。これは、アルミニウム(Al)とカルシウム(Ca)の複合酸化物を母体とした物質にマンガン(Mn)を置換したもので、紫外線を受けることでマンガンが紫外線を吸収し、光を赤色波長に変え、発光します。

研究の成果:赤色光により血管拡張因子合成酵素の遺伝子発現が増加する

結果:赤色光の照射により、経時的に血管内皮細胞における
血管拡張因子合成酵素の遺伝子発現量が増加することが確認された。

試験方法:正常ヒト血管内皮細胞に0~1.32 J/cm2の照射強度にて赤色光(波長:660nm)を照射した。照射後24時間の時点での血管拡張因子である血管内皮型一酸化窒素合成酵素(NOS3)の遺伝子発現量をqRT-PCR法により確認した。未照射条件の発現量を1として比較した。(n=3、ロート研究所実施)

考察:赤色光は皮膚の血流改善や顔色を良くする効果が示唆されました

赤色光によって血管拡張因子合成酵素の遺伝子発現が増加したことより、赤色光を発光するトーンチェンジパウダーを顔へ使用することで、顔色の改善や皮膚の血流改善が起こることが期待されます。

今後

新規原料のトーンチェンジパウダー(酸化(Al/Ca/マンガン))は化粧品への配合により肌を美しく見せるだけでなく、紫外線を味方につけるような効果を持つ新しい機能性化粧品へ応用できると考えています。また、今後も紫外線研究を深め、紫外線対策の重要性を啓発していきたいと考えています。

堺化学工業株式会社について

会社名:堺化学工業株式会社
本社:〒590-8502 大阪府堺市堺区戎島町5丁2番地
堺化学の歴史は、1918年人体に安全な化粧品用の白粉(おしろい)向け酸化亜鉛の製造からスタートしました。その後も創業時の精神は脈々と受け継がれ、化粧品材料をはじめとする高機能化学品に注力。独自の粉体プロセッシング技術の深化・拡大により、ユニークな高機能製品を開発、提案しています。
URL:http://www.sakai-chem.co.jp/

<参考>紫外線と肌への影響について

太陽の光線には、私たちの目に見える可視光線のほか、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線などが含まれています。さらに、紫外線はその波長の長さによって「A波(UVA)」「B波(UVB)」「C波(UVC)」に分けられます。紫外線のうち地上に届くのは、「UVA」と「UVB」の2種類の紫外線です。
肌が赤くなる日焼け(サンバーン)の主な原因となるのがUVB(紫外線B波)です。パワーが強く、肌が赤くひりひりしたり、水ぶくれを起こしたりします。
一方、UVA(紫外線A波)は、紫外線に当たった後、肌が黒くなる日焼け(サンタン)を引き起こしますが、UVBほど肌に急激な変化を与えません。しかし波長が長いため肌の奥深くまで到達し、シワの原因となるコラーゲンの変性など、長い時間をかけ気付かない間に肌に悪影響を及ぼすことも最近わかってきました。