ビルベリー葉エキスがサーカディアンリズムを整え、体内の抗酸化にも働くことを確認

ビルベリー葉エキスの新たなエイジングへのアプローチ ビルベリー葉エキスがサーカディアンリズムを整え、体内の抗酸化にも働くことを確認。 配合製剤の実使用でターンオーバーの改善及び抗酸化作用も。

2016年6月14日

ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:吉野俊昭)は、一丸ファルコス株式会社(本社:岐阜県本巣市、社長:安藤芳彦)との共同研究で、「ビルベリー葉エキス」の新たな作用を見出し、ビルベリー葉エキスがサーカディアンリズムに関与する時計遺伝子のリズムを整えること、また抗酸化酵素の遺伝子発現量が増えることを確認しました。さらに、ビルベリー葉エキス配合製剤をヒトの肌に塗布した際にターンオーバーの改善及び抗酸化作用が見られることを確認しました。本結果は、第16回日本抗加齢医学会総会(2016年6月10日~12日、横浜市にて開催)で発表しました。この結果は、今後、高機能化粧品の開発に応用していきます。

研究の背景

当社は研究拠点「ロートリサーチビレッジ京都」において、基礎研究や素材開発等、より川上の研究を積極的に推進しております。以前より体内時計®をつかさどる「時計遺伝子」と老化の関係に着目し、肌細胞の老化モデルを用いたサーカディアンリズムについての研究を行っており、肌の老化モデルではサーカディアンリズムが乱れ、細胞が「夜」の状態になりにくくなること、「昼」よりも「夜」状態の方がコラーゲン産生量が高くなることを発見しました。※1 さらに、カンゾウ葉エキス、ショウブ根茎エキスが肌のサーカディアンリズムを整えることを発見しました。※1、2
そして今回、一丸ファルコス株式会社との共同研究により、「ビルベリー葉エキス」の新たな作用を見出し、このエキスを配合した基礎化粧品の肌への効果を確認しました。

※1:2014年5月22日リリース
※2:2015年8月6日リリース

研究の結果

結果1:ビルベリー葉エキスが時計遺伝子のリズムを整える

昼に少なく、夜に多くなることで知られる時計遺伝子「BMAL」は、加齢により日内変動が少なくなると言われています。ビルベリー葉エキスを添加することで、BMAL遺伝子の発現量が多くなり、はっきりとした振幅になっていることを確認しました。

試験方法:表皮細胞にエキスを添加し、経時的に遺伝子発現を解析した。

結果2:抗酸化メカニズムに作用

ビルベリー葉エキスを添加することで、身体がもともと持っている抗酸化酵素である、グルタチオンペルオキシダーゼとカタラーゼの遺伝子発現量が高くなりました。

試験方法:表皮細胞にエキスを添加した時の遺伝子発現を解析した。無添加を100として比較した。

ビルベリー葉エキス配合製剤のヒトでの効果

ビルベリー葉エキスを配合した基礎化粧品を8週間使用したところ、ターンオーバーの乱れなどの指標である角層重層剥離が改善し、酸化の指標であるカルボニル化タンパク質が減少していることを確認しました。

試験方法:テープストリッピング法により角層重層剥離およびカルボニル化タンパク質の全角層面積に対する比率を確認した。
0週を100として比較した。

考察

「サーカディアンリズム」はさまざまな生命現象でみられる一日周期のリズムのことをいいます。当社の従来の研究で、老化した肌細胞ではリズムが乱れることがわかっており、リズムを整えることは肌にとって有用であると考えられます。また、酸化もエイジングの大きな要因であり、体内で作られる抗酸化酵素は加齢などにより減少していくと言われています。
リズムを整える作用と、体内の抗酸化に働きかける作用をともに持つ「ビルベリー葉エキス」は、アンチエイジング化粧品等の成分として、非常に有用であると考えられます。

<参考>ビルベリーについて

ビルベリー(学名: Vaccinium myrtillus L.)はツツジ科スノキ属の植物で、北欧(スカンジナビア半島から北部ヨーロッパ)に広く自生しています。ビルベリーの果実にはアントシアニンが多く含まれ、目の健康によい成分として有名です。葉は伝承的に糖尿病の民間治療薬や強壮薬として用いられており、カテキン類やケルセチン配糖体などのポリフェノールが含まれています。