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低炭素社会

ロート製薬(グループ)では、気候変動対応を最重要課題と捉え、温室効果ガス(GHG)を削減することが、社会全体の課題となることを理解し、オフィス・工場等における省エネ、移動・輸送等の際の環境負荷の低減についてさまざまな取り組みを行ってまいりました。CO2排出量については目標値を見直し、2030年までにScope1・2を2013年度比で46%削減する目標を掲げて活動しています。2022年度には、2013年度比で17%の削減を達成しました。引き続き、事業活動における温室効果ガスの排出を削減し、地球温暖化の緩和に積極的に取り組んでいきます。

目標の設定

  • Scope1・2の合計CO2排出量を2030年度に2013年度比で46%削減
  • 中間目標として、2025年度に2013年度比で30%削減

Scope1・2 削減に向けて

2030年までにScope1・2のCO2排出量を2013年度比で46%削減する目標を掲げて活動を推進しています。

削減に向けて

削減に向けた取り組み

  • CO2フリー電力の購入
    水力、風力、太陽光等のCO2を発生しない再生可能エネルギーで発電された電気を購入し、買電電力消費によるCO2排出を2030年度までに27.6%削減
  • 上野工場の新工場棟への太陽光発電設備の設置
    稼働状況に合わせ、2023~2024年度に太陽光発電設備を設置し、発電及び買電電力消費によるCO2排出量を既存と合わせ毎年1~2%削減
  • 保全・運用改善、廃熱利用、エネルギー転換
    エネルギー消費を2030年度まで年間1%以上削減

Scope3 削減に向けて

ロート製薬では、2021年度よりScope3の算出を開始し、サプライチェーン全体でのCO2排出量の把握を行っています。全体のCO2排出のうち、Scope3が約93.7%を占めていることから、排出量削減の重要性を重く受け止め、サプライヤーとともに全社での取り組みをいっそう強化し、推進していきます。

2022年度CO2排出量のScope別内訳

スコープ3のCO2排出量

※表の右端が切れて表示される場合は横スクロールしてご確認ください。
カテゴリー CO2排出量
(千t)
比率
(%)
備考
カテゴリ1 購入した製品・サービス 170.7 88.0%
カテゴリ2 資本財 5.9 3.0%
カテゴリ3 スコープ1・2以外のエネルギー 3.1 1.6%
カテゴリ4 輸送・配送(上流) 5.0 2.6%
カテゴリ5 事業から出る廃棄物 0.2 0.1%
カテゴリ6 出張 2.0 1.0%
カテゴリ7 雇用者の通勤 1.2 0.6%
カテゴリ8 リース資産(上流) 0.5 0.3%
カテゴリ9 輸送・配送(下流) 1.2 0.6%
カテゴリ10 販売した製品の加工 - - 該当なし
カテゴリ11 販売した製品の使用 - - 算定対象外
カテゴリ12 販売した製品の廃棄 4.1 2.1%
カテゴリ13 リース資産(下流) 0.0 0.0%
カテゴリ14 フランチャイズ - - 該当なし
カテゴリ15 投資 - - 該当なし
合計 193.9 100.0%
ESGデータ(環境)

取り組み

工場での取り組み

上野テクノセンターでの取り組み

コジェネレーションシステムを導入し、最大需要時における買電電力量削減や排熱を冷暖房等に有効利用しています。
なお、最大需要時における買電電力量削減は、40%削減することを目標に活動しています。

大阪工場での取り組み

本社屋上に太陽光パネルを設置し、年間80,000Kwhの電力を自社で賄っています。

人と環境に配慮したスマート工場を増設 (ニュースリリース)

物流での取り組み

ドライバー不足と燃料高騰による物流危機が叫ばれている中、配送の効率化により、環境負荷の低減だけでなく、ドライバーのWell-beingにもつながる取り組みを取引先である㈱PALTAC様と実施しました。 当社の製品は医薬品・化粧品が主流となるため比較的サイズが小さく、1回あたりの配送も多品種少量になりがちですが、 まとめ配送やパレットの段単位での発注とするなどの取り組みを進めています。これにより、ドライバーの負担となっていた、積み下ろし作業が減り、また納品時間を変更することによって、納品・集荷先での待機時間を改善することが可能になりました。モーダルシフトの実現により、ドライバーの長距離運送の改善とともに、CO2排出量の削減にもつながっています。今後も取引先と協力をしながらともに効率化を進め、環境配慮に努めていきます。

積み込み・積み下ろし時間の短縮

バラ積みからパレット積みに変更し、積み込み時間を1/8に、積み下ろし作業を1/4以下に

ドライバーの待機時間短縮

納品時間を変更して午後にしたことで、待機時間をゼロに

モーダルシフト

トレーラーを利用してモーダルシフトを実施し、陸送距離を1/4に

オフィスでの取り組み

毎週金曜日はカジュアルフライデー、夏期はクールビズを導入し、オフィスの省エネ化、CO2排出の削減に努めています。

営業活動における取り組み

当社では、営業担当者が取引先様を訪問するなどの目的で、営業車を使用しています。営業車のCO2排出量削減のため、車両数自体の削減、ハイブリッド車などより環境負荷の低い車種への切り替えを行っています。2003年よりハイブリッド車の導入をスタートし、現在はすべての営業車がハイブリッド車に切り替わり、CO2排出量の低減に寄与しています。