オートロジェル システムの臨床成績
臨床試験の概要
国内の15施設にて、既存治療が奏効しない糖尿病性潰痬患者54例(有効性の主たる解析対象は47例)を対象として、非盲検、単群、多施設共同試験を実施し、2回/週に最大8週間までPRP治療を行った。
有効性
【主要評価】
創半径縮小率が50%以上となった症例(有効例)の割合 |
80.9%(95%信頼区間[66.7, 90.9]) |
【副次評価項目】
創面積縮小率(平均±標準偏差) |
72.79±101.33% |
【副次評価項目】
創体積縮小率(平均±標準偏差) |
92.65±17.34% |
【副次評価項目】
二次治癒による閉鎖と医師が評価した症例の割合 |
57.4% |
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主要評価項目
最終評価時の創半径※縮小率が50%以上の患者割合(達成率:60%以上)
※ 創半径=(創面積/創周囲長)×2
創半径縮小率50% ≒ 創面積縮小率75%
- 最終評価時の創半径縮小率50%以上の患者割合
- 達成率:80.9%(38例/47例)
- 95%信頼区間
- 66.7~90.9
副次評価項目
創面積の推移
創面積は治療前(Day 1)3.05±2.76cm2から経時的に縮小し、最終評価時(Day 57)では0.61±1.69cm2となり、有意な変化が認められた。(*1 治療開始日(Day 1)と最終評価時のt検定、P<0.0001)
創体積の推移
創体積は、治療前(Day 1)1.35±1.82cm3から経時的に縮小し、最終評価時(Day 57)では0.09±0.27cm3となり、有意な変化が認められた。(*1 治療開始日(Day 1)と最終評価時のt検定、P<0.0001)
二次治癒による閉鎖※が可能と判断されるまでの期間(医師評価)
なお、最終評価時に二次治癒による閉鎖※が可能と判断された症例の割合は、医師評価では57.4%であった。
※ 二次治癒による閉鎖の判定基準
- 自然治癒が期待できる創面となったとき
- 創治癒によりPRP治療が物理的に必要でなくなったとき
安全性
| 有害事象 |
32例59件(全ての有害事象の因果関係は否定され、副作用は認められなかった) |
| 不具合 |
3件 遠心機の動作不良(ネジの外れ)、卓上遠心機の遠心時間不足、採血管の陰圧不良(いずれも当該不具合により、使用者及び被験者に影響を及ぼす有害事象は認められなかった) |