消費者庁の措置命令についてのご報告とお詫び

消費者庁の措置命令についてのご報告とお詫び

2025年3月25日

ロート製薬株式会社(以下弊社)は、弊社が販売しております「ロートV5アクトビジョン」の一部広告表示につきまして、令和7年3月25日、消費者庁より不当景品類及び不当表示防止法(以下、景品表示法)第7条第1項の規定に基づく措置命令を受けました。

このような事態に至り、お客様をはじめとする関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけすることとなり、心よりお詫び申し上げます。今回の措置命令を真摯に受け止め、再発防止に努めてまいります。

なお、今回の措置命令は弊社の広告表示に関するものであり、弊社が提供している商品・サービスの品質や安全性に関してのものではございません。また、この度消費者庁に指摘されたWEB広告につきましては、速やかに削除・修正しております。

措置命令の概要について、以下の通りご報告致します。

措置命令の対象となった事実

弊社は、「ロートV5アクトビジョン」(以下「本件商品」)に関するWEB広告において、弊社が第三者に対して本件商品の無償提供を条件に、本件商品に関するInstagram投稿を依頼及び投稿内容を広告内に掲載しておりました。
しかし、一件の広告において、令和5年9月30日~令和6年7月29日の期間、広告内に掲載しているInstagram画像をクリックしても投稿本文が非表示となる設定にしていたことから、「#PR」「#ロート製薬」といった関係性の明示表現の記載を広告閲覧者が確認できない状態になっており、景品表示法に違反しておりました。

経緯

本件の景品表示法違反が発生した経緯は、次のとおりです。
該当広告の開始後、令和5年10月に施行される景品表示法の改正に合わせて、広告掲載していたInstagram投稿内容の精査および掲載方法へ変更(画像クリックにより投稿本文が表示される掲載様式:資料1)することにしました。
まず、Instagram投稿を精査し、修正が必要なInstagram投稿に関しては、投稿者へ「#PRや#企業名、ブランド名」(以下「当表記」という。)を付与するよう依頼しました。

▲資料1

その後、「当表記」付与対応済のInstagram投稿を広告掲載処理する際、画像クリックによって投稿本文が表示される設定にすべきところを、一件のWEB広告において、誤って非表示の設定にしており、広告閲覧者が投稿本文における「当表記」を閲覧できない状態(資料2)であることを弊社内で見落とし、同年9月30日に該当広告の公開に至りました。

▲資料2

以上の経緯により、該当するInstagram投稿本文では「#PR」などの「当表記」が付与されているにも関わらず、該当広告内において、広告閲覧者が引用元の各投稿の「当表記」が閲覧できず、関係性の明示表現の記載を確認できない状態で公開しており、消費者庁から景品表示法に違反するものと認定されました。

尚、同様のInstagram投稿内容を掲載していた該当広告以外の9件の広告に関しては、画像クリック時に投稿本文が表示され「当表記」を閲覧できる状態になっておりました(資料3)。

▲資料3

措置命令の内容

  1. 上記の事実について、消費者庁長官の承認を受けた方法にて一般消費者に周知徹底すること。
  2. 今後、同様の表示が行われることを防止するために必要な措置を講じ、役員・従業員に周知徹底すること。
  3. 今後、同様の表示を行うことにより、当該役務の内容について、一般消費者に対し、企業と投稿者の関係において、誤認を与える表示にしないこと。
  4. 1. 2. に基づいて行った措置を消費者庁長官に報告すること。

再発防止策

弊社は、今回の措置命令を厳粛かつ真摯に受け止め、景品表示法に対する管理体制を見直し、社員教育のさらなる徹底、掲載前の社内審査など、管理にかかる体制を強化し、適正な広告表示を遵守することとし、加えてコンプライアンス体制を確立することで、信頼回復に努めてまいります。