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製品開発

スキンケア製品開発部 兼 薬事推進部

研究系総合職

ロートネーム

りこぴん

化学系出身/2015年入社

「お客様に向き合う」に
込められた製品開発の
こだわり

「使ってくれる人のことを想い、その人の生活や使用シーンを想像しながら商品を作り上げていく。ターゲットとして想定しているお客様をイメージしながら、試行錯誤しているところが楽しいですね。もちろん、毎回うまくいくわけではなくて、失敗したなと思うこともあります。そのときは商品を使っていただいているお客様の声に耳を傾け、あらゆる角度から検証し、修正していきます。」

冷静に淡々と語るりこぴんの言葉が熱を帯びてくる。
メーカーとして商品を生み出し、お届けしていく以上、届ける「誰か」を意識していくことは必要不可欠。就職活動をしていた頃にも「開発の仕事は研究室にこもっている仕事ではない」と聞いていたそうですが、仕事を通じてもその意味を噛みしめることが多いようです。

「ニーズを把握するところから始まり、販売を開始した後にお客様からいただく商品に関するお問い合わせへの対応。PRをいただくメディアや美容家の方に向けた発表会への登壇や取引先の従業員の方への商品勉強会まで、幅広く社外の方とつながる機会もあります。実際に多くの声を伺う中で、商品づくりのヒントが見えてきたり、自分の仕事の成果を実感したりしています。」

学生の頃は有機化学を学んでいたりこぴん。研究室の先輩たちは化学メーカーに就職することが多かった中で、「お客様に近い方がいい」と化粧品や医薬品のメーカーを中心に就職活動をしていました。
取り組んだことが、商品として形になり、目に見える形で結果になる楽しさを感じられる仕事は就職活動をしていた頃に考えていた通り、自分のやりがいにつながっているようです。

「誰かのためにものづくりをしたいという気持ちがないと開発の仕事はできないと思います。どんなにいい成分や技術があっても、それをお客様が受け入れて下さらないと全く意味がなくて。開発者としてのこだわりは必要ですが、お客様の求めていないものは必要ないと思うんですよね。いい成分や技術があるなら、それを使ってどうやったらお客様に喜んでいただけるかを考えるのが仕事だと思っています。」

「お客様の求めていることに応える」とは言いながら、実際にお客様と直接会ってお話を伺う機会は多くはありません。アンケート調査を社内で実施し、悩みを抱えている社員に徹底的にヒアリングをしてみたり、ターゲットとして想定している層の社員にインタビューをしてみたり。そこから着想を得て、お客様像を想像し、仮説を持って貴重なお客様とのヒアリングに臨むそうです。

「自分が買い物をしているときにも、お客様が商品を購入されている様子は見れますし、ネットにはクチコミも上がっています。そういうヒントを見逃さずに、お客様が商品を選ぶ理由を考える。担当しているブランドや商品の「何に」お客様が期待をして下さっていて、「何が」足りていないのかを深く考え、商品づくりに活かしました。」

「お客様に向き合う」言葉にすれば簡単で、誠実なイメージを生み出すキーワードですが、この向き合い方にロート製薬の製品開発のこだわりがあります。

学生時代の専門性よりも
大切なもの

「もちろん化学式を見れば、どんな反応をしてくれそうか、どんなトラブルが起きる可能性があるのかは事前に想像ができます。ただ、化学を学んでいたことが仕事にすごく役立っているという感覚はあまりないです。逆に、学生の頃は細胞や皮膚を扱ったことが全くなかったのですが、皮膚の構造や成分の浸透という考え方については仕事を通じて覚えていきました。」

採用活動をしていると、毎年多くの方から「製薬会社なので「薬学」の専門性が求められますか?」と質問をいただきます。ですが、実際に入社される方は薬学出身者ばかりではありません。OTC医薬品からスキンケア、機能性食品や再生医療まで幅広く事業展開するロート製薬らしく、ライフサイエンス領域を中心に様々なバックグラウンドを持った方が入社しています。

「もちろん得意分野はあった方がいいのですが、あまりそこに執着しすぎるのも違うかなと思っています。繰り返しになりますが、スキルや技術よりも「誰かのために」を本気で想い、行動できることの方が大事。お客様の期待に応えるために、自分のできることの領域を広げながら試行錯誤を続ける日々ですね。」

自分自身に深刻な肌悩みがあったり、特定の悩みを解決して困っている人を支えたいと思っていたタイプではなかったりこぴん。仕事を通じてお客様に向き合う中で、「悩み」を解決していく面白さを感じてきたそうです。

グローバルブランドの
向こうに見る世界

「担当している製品の中には、グローバルに展開している商品もあります。気候や文化、人種が違うと求められる商品が違うこともあります。規制によって国ごとに使用できる成分が違ったり、宗教上使用できないものがあったりと製品づくりにも工夫が必要です。日本向けにはなりませんでしたが、海外のお客様には求められているなと感じる商品は海外向けに提案をすることもあります。」

現在100か国以上でロートグループの商品を展開しており、日本発のグローバルブランドも誕生しています。グローバルブランドの展開拡大をきっかけに、海外のグループ会社とのやり取りも拡大し、相互に研究開発の成果を共有したり、情報交換をしたりすることも増えたそうです。

「大学生の頃、留学をしていたとかバックパックで海外をまわってみたいと思ったことがあったわけでもなく、海外は決して身近なものではなかったです。社会人になって海外に一人旅に出たり、社内で一緒に働くグローバルな仲間と話すようになり、自分の中でも変化が生まれてきました。価値観の違いや知らない世界を知る面白さがあって、海外との仕事が面白いなと思うようになりました。」

研究開発領域では10か国ほどの多様なバックグラウンドを持つ外国籍社員の方が活躍されています。日常的に社内でコミュニケーションを取りながら仕事を進めることによって、グローバルな商品開発も加速しています。今や日本にいても世界と気軽につながれる時代。世界に目を向けた製品開発も今まで以上に拡大していくかもしれません。

「グローバルな仕事をこれからも進めていきたいなと思っています。ただ、文化や価値観の違いを吸収し、お客様像を想像するだけでは足りない部分があります。最近は国ごとの規制の違いを学ぶ必要も感じ、ダブルジョブで薬事の仕事を始めました。開発と薬事、両方を見るからこそできることがあります。しっかりとした知識を持って、これからももっともっと「お客様」に向けた商品を生み出していきたいですね。」

編集後記

ナースマークでおなじみの「メンソレータム」から始まったロート製薬のスキンケア。2001年、機能性化粧品「Obagi」の販売を皮切りに、「肌ラボ」をはじめ、数多くのブランド・商品が誕生し、多くのお客様にお届けしてきました。その根幹を支える「製品開発」の仕事。メーカーの仕事における醍醐味の一つでもありますが、今回のインタビューを通じて、決して華やかな側面ばかりではなく、試行錯誤をしながら徹底的に「お客様」のことを考え、こだわりを込めていく力強い側面も必要なのだと再認識しました。一つ一つの商品が、どのようなお客様の、どのような悩みを解決しようとしているのか。店頭で商品を見かけた際に、少し開発者の気持ちになって想像をしていただけると嬉しいです。