Open

ヒューマンライフコード株式会社と製造受託契約を締結

経営

ヒューマンライフコード株式会社と製造受託契約を締結 国内向けの再生医療用細胞の製造受託サービスを本格展開

2022年2月17日

ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:杉本雅史、以下「当社」)は、ヒューマンライフコード株式会社(本社:東京都中央区、社長:原田雅充、以下「HLC社」)との間において、国内で採取された臍帯を原材料とする間葉系幹細胞(以下、「本製品」)の製造に関する契約を締結いたしました。今後、HLC社と製造受託に関して協議を進めてまいります。当社は、他家間葉系幹細胞を用いた再生医療の企業治験を進めており、この治験に用いる「ADR-001」(他家脂肪組織由来幹細胞を構成成分とする細胞製剤)の製造ノウハウを用いて、より確実に製造できるよう技術供与していく予定です。
今後、細胞製造にかかる開発製造受託事業(CDMO事業)を本格的に展開し、細胞製造を通じて、より多くの患者様へ再生医療を届けるべく貢献して参ります。

背景

当社では、他家脂肪組織由来幹細胞を構成成分とする細胞製剤(「ADR-001」を自社製造し、非代償性肝硬変および新型コロナウィルス感染症(COVID-19)重症肺炎に対する治験を進めております。これまでに得られた知見や技術を生かして、国内向けの再生医療に用いる細胞製造を広く受注することを目指しておりました。
また、当社は本製品の製造所として、HLC社が提供する種細胞(マスター細胞)からの細胞加工と製剤化を検討するためにHLC社と製造業務受託基本合意書を締結しておりました。

ヒューマンライフコード株式会社について

ヒューマンライフコードは、現在でも確立した治療法のない難病や希少疾病の患者さんとそのご家族に、新たな治療選択肢としての細胞医療を一日でも早くお届けするために、世界初となる臍帯(へその緒)由来の間葉系細胞の医薬品化を目指して研究開発に取り組んでいる会社です。

契約内容

HLC社が検討していく治験等に用いる細胞を、HLC社の指示に従って当社が製造する旨の製造受託契約です。

契約日

2022年2月14日

その他

本件が業績に与える影響は軽微です。

用語説明

「間葉系幹細胞」:骨芽細胞、脂肪細胞、筋細胞、軟骨細胞など、間葉系に属する細胞への分化能をもつとされる細胞です。間葉系間質細胞と呼ばれることもある。
「CDMO」:Contract Development Manufacturing Organization。企業向けの受託製造で、製造条件の最適化提案や開発段階における治験使用製品製造など、開発段階から製造をサポートする事業です。

以上