NEVER SAY NEVER ロート製薬

PART3 脂肪幹細胞に高いコラーゲン生産力を確認!

脂肪幹細胞の皮膚への無限の可能性

ロート製薬では1995年に皮膚科学研究室が設立されたのを皮切りに、本格的な皮膚研究に着手。2006年には社内に再生美容研究室を新設し、皮膚における幹細胞研究をスタートしました。再生医療において研究が進む脂肪幹細胞は、様々なタンパク質、酵素、そして成長因子を出すことがわかっています。その多様な働きにより、組織をも再生する力を持つとも期待されており、この脂肪幹細胞を皮膚に応用することで、皮膚そのものをつくり変えることができる未来型のエイジングケアが叶うのではないかと期待が膨らんでいます。従来のアプローチとは全く次元の違うスキンケアを目指して、脂肪幹細胞の大きな可能性に着目した研究がスタートしました。

脂肪幹細胞の可能性

線維芽細胞と同等のコラーゲンを産生

脂肪幹細胞

肌の再生を目指し、まず注目したのが線維芽細胞の働き。コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などのタンパク質を生成する美肌の生命線ともいえる細胞ですが、加齢とともに減少したり機能が低下すると、コラーゲンなどの量も減少し肌老化を加速させてしまうため、線維芽細胞をいかに活性化させるかが若々しい肌を保つ秘訣でもあります。ロート製薬細胞工学研究グループ湯本真代は「当初は、弱った線維芽細胞自体を活性化し、元気にする方法をメインに考えていました。しかしそれだけではなく視点を変えて、もっと若い、フレッシュな細胞を投入することで線維芽細胞の役割をサポートできないか」と考えた結果、様々な可能性を含む脂肪幹細胞に着目しました。

「脂肪幹細胞は、線維芽細胞の真下にある皮下組織に存在する同じ間葉系の幹細胞。脂肪幹細胞は細胞の活性化を促すたんぱく質を豊富に産生することなどから、そのポテンシャルは高いだろうと考えました」と語るのは、同グループの津田智博。ただ、線維芽細胞と脂肪幹細胞を比較した例はそこまで多くはなく、ロート製薬で本格的な比較研究をすすめたところ、新たな発見が。「脂肪幹細胞のコラーゲンの産生能力は線維芽細胞と同等であることを確認。さらに、コラーゲンは線維状になることで弾力を発揮しますが、脂肪幹細胞が出すコラーゲンも線維芽細胞と同じように線維状になることが今回の研究で初めて明らかになりました」(津田)。この新知見により、ロート製薬は新たな化粧品開発へと踏み出しました。

脂肪幹細胞のここがすごい