トップメッセージ

代表取締役会長 山田邦雄(右)・代表取締役社長 杉本雅史(左)

代表取締役会長 山田邦雄(左)
代表取締役社長 瀬木英俊(右)

ロート製薬は1899年、「食生活の変化から増加した胃病患者を救う」という社会課題の解決を目指して創業し、それ以来胃腸薬や目薬、外皮用薬、スキンケア製品の製造と販売をコア事業として成長してまいりました。外部環境は大きく変化をし、事業分野も広がりましたが、私たちは常に社会やお客様の変化に向き合い、課題に挑戦し続けています。みなさまに「健康」をお届けし、人々や社会を「Well-being」に導くことこそが当社の存在意義であり、最も大切な理念であると考え、2019年に『ロートグループ総合経営ビジョン2030 -Connect for Well-being-』を策定しました。これからもみなさまにWell-beingをお届けし続けるためには、サステナブルな組織運営と持続的な成長が不可欠です。その上で、事業活動を通して繋がる社内外の仲間とともに知恵を結集し、「明日の世界」を元気にしていきたいと考えています。

私たちは、「持続可能なWell-beingな社会」を実現していくために、5つのマテリアリティ(重要課題)を特定し、取り組みを進めています。地球環境の保全のため、当社は化粧品における詰め替えパウチ化を率先して行うなど、プラスチックをはじめとした資源の使用量の削減、環境に配慮した原材料への切り替え、廃棄物量やエネルギー消費量の削減、再生可能エネルギーの採用など、常に新しい技術を取り入れながら、サーキュラーエコノミー(循環経済)の考えに基づき、環境負荷を減らす取り組みを追求しています。人権や雇用に関する課題にも重点的に取り組み、2024年度からは本格的に人権デュー・ディリジェンスへの取り組みも始めました。また、健全な企業経営を実現するため、2021年度に取締役会の諮問機関としてサステナビリティ委員会を設置し、「サステナビリティ目標2030」の達成にむけて、透明性と責任ある経営を推進しています。

また私たちは、組織を成長させ、社会課題を解決し、この世界をより豊かな社会に導いていくためには、「人」が最も重要であると考え、人財育成に力をいれています。当社の考える人財育成は、常識にとらわれず情熱をもって挑戦し続ける「社会に貢献する」人財を育てることです。現代社会が抱える幅広い課題を解決するために、また時代の変化に対応していくために、社内外で活躍できる人財を育て、社会全体との繋がりを深め、一人ひとりのそして世界全体のWell-beingに役立つ会社として存在し続けていきます。

サステナビリティに関わるさまざまな課題は、相互に関係し、影響し合うため、統合的な視点で取り組むことが必要です。また、特定の部門や社員だけが関与するのではなく、グループ一丸となって、取り組んでいくことが求められます。当社が一社で成し遂げられることには限りがあります。サステナビリティ課題の解決は、ステークホルダーのみなさまと力をあわせ、共に取り組むことでより大きな成果に繋がることでしょう。まさにこれこそが、ロートグループが目指す「Connect for Well-being」というビジョンを体現するものです。

ロートグループは、これからも企業の社会的責任を果たしながら、ステークホルダーのみなさまとの対話や情報開示を通じて持続的な成長基盤を構築し、世界の人々をはじめ、地域社会や地球環境すべてのWell-beingを追求してまいります。


ロート製薬株式会社 代表取締役会長
山田 邦雄
ロート製薬株式会社 代表取締役社長
瀬木 英俊