2030年に向けて、生活習慣病のリスク要因となるメタボリックシンドロームや運動習慣の改善等‘フィジカルウェルネス’につながる指標に加え、内面から活き活きとした状態もサポートできるよう‘マインド向上’ につながる、12の健康指標を掲げています。 心身の健康を基礎として、Well-being向上を実現する健康経営を進めています。 ※表の右端が切れて表示される場合は横スクロールしてご確認ください。 KPI 現在 (プレゼンティーイズム・アブセンティーイズムの予防) 未来 (生活習慣病や身体疾患、メンタルヘルス不調の発症予防) 次世代 (次世代への健康影響の予防) 2022年度実績 2023年度実績 2024年度実績 2030年度目標 結果指標 (身体の健康) メタボリックシンドローム該当者の割合(メタボ判定+メタボ予備軍判定) ○ ○ ○ 14.8%(6.1%+8.7%) 14.2%(6.1%+8.1%) 15.4%(5.9%+9.5%) 0% 貧血該当者(女性)の割合*1 ○ ○ ○ 14.2% 15.9% 14.5% 0% 健力年齢<実年齢の割合*2 ○ ○ 62.6% 67.3% 67.2% 80% 行動指標 (生活習慣) 喫煙者の割合 ○ ○ ○ 2.8% 2.2% 2.6% 0% 適正飲酒量を守っている割合*3 ○ ○ ○ 76.9% 76.5% 77.2% 100% 睡眠満足の割合*4(睡眠時間6時間以上の割合) ○ ○ 34.5%(58.6%) 47.9%(58.5%) 47.5%(55.9%) 80% 30分の運動を週2回以上実践者の割合 ○ ○ 38.3% 41.4% 43.1% 50% 1日8,000歩及び20分速歩き実践者の割合*5 ○ ○ 16.5%(54.9%*6) 15.2%(43.4%*7) 11.7%(46.6%*8) 50% 充実指標 (マインド向上) 39メッセージ*9送付率(受取率) ○ ○ 67.9%(89.6%) 69.5%(89.2%) 68.9%(90.0%) 100% 学び実践率 ○ - - 62.7% 100% 時間外労働(時間/月) ○ ○ 14.9 13.3 12.3 0 5日以上連続した有給休暇取得率 ○ ○ 35.1% 36.9% 24.7% 80%以上 *1:貧血とはヘモグロビン値12.0g/dl未満を定義する *2:健力年齢<実年齢とは、体力測定結果(体力年齢・歩行年齢・脳体力®)のうち2項目以上が実年齢よりも若い事と定義する *3:1回量が、男性2合未満、女性1合未満と定義する *4:4段階評価中、大変満足・やや満足と回答した者の割合(2022年度は「どちらもでもない」を含む5段階評価で実施) *5:該当年度4月~3月の実績 *6:ウォーキングイベント「とこチャレ」2022冬(3週間)の期間中平均 *7:運動&コミュニケーション促進イベント「新ウェルチャレ」2023夏におけるウォーキングイベント選択者(25イベント計726名参加)の期間中平均 *8:ウォーキング&睡眠改善イベント「とこチャレ2024睡眠+」(3週間)の期間中平均 *9:社員同士が感謝を伝え合える、社内専用メッセージツール 2025年度の取り組み 健康経営の取り組み 4月 セルフケア研修(新入社員対象) 管理職向けマネジメント研修(参加率 77.6%) ウォーキングイベント「フレッシュマンとこチャレ」(新入社員の参加率100%) カルシウム&マグネシウム摂取サポート(サプリの補助) 定期健康診断オプション項目に骨密度検査追加 5月 禁煙チャレンジ施策:ロートグループ健康保険組合(保険者)とロート製薬(事業者)との取り組み(コラボヘルス) ライフキャリアセミナー「健康編(40代向け)」(参加者77名) 6月 2030年に向けた健康KPIの設定 ROHTO Well-being LIFE宣言の発表 全身がん検診プログラム「ロートEX専用コース」開始 7月 ライフキャリアセミナー「健康編(50代向け)」(参加者34名) 8月 大阪工場フットバランス測定(参加者140名) 9月 体力測定 ストレスチェック ストレスチェック後 セルフケア動画配信 Well-beingポイント 健康施策イベント<貧血/睡眠/メタボ 対策コース>(~11月) 卒煙チャレンジ応援施策(~12月) 通年実施 定期健康診断 歯科検診 健康ドリル 健康ミッション 2024年度の取り組み 健康経営の取り組み 4月 セルフケア研修(新入社員対象) 新任管理職向けマネジメント研修(参加率100%) ウォーキングイベント「フレッシュマンとこチャレ春」(新入社員の参加率100%) 介護と仕事の両立支援:外部相談窓口の開設 5月 全社健康イベント「とこチャレ2024睡眠+」(参加率94%、満足度81%) 睡眠セミナー動画配信(視聴率66%) 6月 始業時の体操に“下肢筋力を鍛える体操”を導入 ヘモグロビン測定イベント(本社) 7月 会議前1分間ストレッチ施策の開始 全社体力・知力向上イベント「ロートクエスト」実施(参加者1306名) 介護と仕事の両立支援セミナー実施(参加者141名) 8月 禁煙チャレンジ施策:ロートグループ健康保険組合(保険者)とロート製薬(事業者)との取り組み(コラボヘルス) 9月 体力測定(~11月、参加者 1808名、参加率 87.1%) ストレスチェック(受検率 99.8%) ストレスチェック後 セルフケア動画配信 Well-beingポイント(回答率 96.5%) 11月 オリジナル健康アプリ「 W-UP(ワップ)」導入 役職者向けラインケア研修(参加率87.4%) 上野工場フットバランス測定(参加者363名) 12月 エントリー制ウォーキングイベント「W-UPアプリdeとこチャレ」(参加者 828名) 2月 大阪工場フットバランス測定(参加者146名) 眼科健診プログラム「ロートアイドック」開始 3月 社員向け健診データ管理システム(ライフログ)開始 両立支援相談窓口の設置(介護・治療・子育て) Well-beingポイント(回答率 97.0%) 不妊治療と妊孕性に関するセミナー(参加者53名) 通年実施 定期健康診断(受診率:100%) 歯科検診 健康ドリル(参加率 89.9%、1日あたり平均669名回答、最高1日あたり1427名回答) 健康ミッション 外部評価 健康経営銘柄2025認定 健康経営優良法人2025 ホワイト500認定 スポーツエールカンパニー2025 シルバー プラス認定(認定番号:20251174) 健康な食事・食環境(通称:スマートミール)認証 最高ランク三ツ星(基準:しっかり) ※本社食堂「いいことランチ」 仕事と介護の両立推進 優良企業認定 2023年度の取り組み 健康経営の取り組み 4月 セルフケア研修(新入社員対象) デジタルウェルビーイングセミナー 参加者60名、満足度100%(やや満足以上) ウォーキングイベントフレッシュマンとこチャレ春:参加者97人(1~2年目までの社員全員、人事総務部) 5月 新任管理職向けラインケア研修(参加率100%) 睡眠改善プログラム2023年度 第1期実施 6月 運動&コミュニケーション増進施策 新ウェルチャレ:参加者2010名(参加率98.5%) ウォーキングセミナー:参加者62名(満足度100%) 7月 ヘルスケアマイスター制度開始 8月 WHLセミナー「包括的性教育とプレコンセプションケア」 9月 体力測定(~12月、参加者1767名、参加率92.7%) 睡眠改善プログラム2023年度 第2期実施 ストレスチェック(受検率:98.8%) 10月 カルシウム摂取サポート(カルシウムサプリの購入補助) 貧血対策サポート(鉄分ゼリーの購入補助) 全社運動会 (参加者1540名、満足度90.7%) 11月 健康リテラシー・専門知識習得研修「ヘルスケアマイスター(フェムケア)」(受講者331名) 12月 上野工場キラッとプロジェクト(目と足の健康月間) 2月 更年期セミナー (参加者60名、満足度100%) 通年実施 定期健康診断(受診率:100%) 歯科検診 健康ドリル(参加率 84.5%、1日あたり平均667名回答、最高1日あたり859名回答) 健康ミッション 外部評価 健康経営優良法人2024 ホワイト500認定 スポーツエールカンパニー2024 シルバー プラス認定(認定番号:20240983) 2022年度の取り組み 健康経営の取り組み 4月 朝のドリルにあわせて週ごとに健康ミッション(食事&休養)配信開始 ウォーキングイベント フレッシュマンとこチャレ春:参加者81人(1~3年目までの社員全員) パーソナル睡眠チェック 睡眠改善セミナー 5月 睡眠改善プログラム(~8月) 6月 WHL※セミナー「知っておいていただきたい女性の健康とホルモンのお話し」 ※WHL(Women's Health Lab、ウィメンズヘルスラボ) ロート製薬が主宰し、小売・卸売業などの参加企業様と共に「女性と次世代の健康を応援するために、様々な立場で共に学び・考え・動き、未来を創る」研究会。 腰痛・肩こりセミナー 7月 ストレスチェック(受検率:96.8%) ストレスチェック後 セルフケア動画配信 腰痛・肩こり改善オンラインエクササイズ(~9月) 本社朝活(腰痛・肩こり改善体操) 8月 妊活関係セミナー 9月 とこチャレ個人戦実施:参加者1023名(参加率49.8%) 体力測定(~12月):参加者1649人(参加率90%) 男性育休セミナー 10月 パーソナル睡眠チェック2回目 11月 ラインケア研修:(参加率78%) 全社イベント「ロートフレンドパーク」実施 12月 専属助産師・保健師による24時間対応健康相談窓口の開設「The CARE」 パワーナップ部屋の整備(本社) 1月 第9回トコチャレ実施:参加者1752名(参加率97.7%) 3月 Women's Healthセミナー 参加者84名 選んで挑戦!ロート流・脱メタボプログラム実施(~6月) ウェルビーイングセミナースタンプ施策開始(2023年3月~24年3月) 通年実施 定期健康診断(受診率:100%) 朝のオリジナル体操 健康ドリル(参加率91%、1日あたり平均548名回答、最高1日あたり1535名回答) 健康ミッション 外部評価 健康経営優良法人2023 ホワイト500認定 スポーツエールカンパニー2023 ブロンズ プラス認定(認定番号:2023758) 2021年度の取り組み 健康経営の取り組み 4月 ウォーキングイベントとこチャレ2021春:参加者1420人(参加率76.5%) 5月 貧血改善セミナー 6月 第2回メタボダービー(~8月) 7月 オンライントレーニング ロートレ 9月 体力測定(~12月):参加者1556人(参加率88.9%) ストレスチェック(受検率94.6%) 11月 ウォーキングイベントとこチャレ2021秋:参加者1701人(参加率95.5%) 12月 ラインケアセミナー 2月 3月 セルフケアセミナー 通年実施 定期健康診断(受診率99.9%) 朝のオリジナル体操 健康ドリル 外部評価 健康経営優良法人2022 ホワイト500認定 スポーツエールカンパニー2022 ブロンズ プラス認定(認定番号:2022586) 第3回関西スポーツ応援企業 健康経営賞受賞 目標達成に向けた具体的な取り組み パフォーマンスの向上につなげるための「睡眠チェック」・「睡眠改善プログラム」実施 さらなる睡眠解決のために全社睡眠イベントへ 全社員を対象とした自分の睡眠の状態を把握するための「睡眠チェック」を、2022年4月に実施しました。その後、睡眠に課題がある社員の希望者を対象に、ウェアラブルデバイスを装着し、自分の睡眠状態を把握して改善につなげるための「睡眠改善プログラム」を展開しました。このプログラム参加者の94%が「自分の睡眠状態が理解できた」と回答し、睡眠課題に気づくきっかけとなりました。 2023年度も引き続き、前年度から新たに課題が出た社員向けに、希望者対象の睡眠改善プログラムを全2回行いました。全社指標とした「6.5時間以上の睡眠実施率」では、依然として半数以上の社員が目標を達成できておらず、睡眠の質への課題も依然として残ることから、これを優先的に解決すべき課題として位置づけました。 2024年度は全社的な課題解決を目指し、参加率の高いウォーキングイベント「とこチャレ」を進化させ、歩数だけではなく、新たに睡眠に関するクイズや習慣改善チェック、睡眠セミナー視聴等も加点要素として追加した「とこチャレ2024睡眠プラス」を開催しました。 この結果、「6.5時間以上の睡眠実践率」10%改善し、睡眠満足度は22%改善しました。多くの睡眠悩みの中でも、特に「睡眠で疲れが取れない」という悩みを回答した社員の20%に改善が見られ、結果としてプレゼンティーイズム※1も4.3%低減しました。さらに、部門別チームでの取り組みにより、行動変容の実践率向上と、コミュニケーション度の増加に繋がりました。 ※1:SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大 1項目版)により測定 プレゼンティーイズム:何らかの健康問題によって業務効率が落ちている状況のこと 仲間と楽しくチャレンジする運動施策「新ウェルチャレ2023」 運動目標「30分の運動を週2回以上の実践者の割合」の達成に向け、健康宣言日2023年6月10日より約2か月間、オリジナルの健康増進施策「新ウェルチャレ2023」を開催しました。 「運動」「コミュニケーション」「健康自立」をかけ合わせたコンセプトで、部門ごとの健康課題に合わせて目標を設定し、仲間と取り組むことで、運動実践率の向上に加え、自立的な健康への取り組み意識や部門内のコミュニケーション促進につながりました。また、運動実践率の向上に加え、プレゼンティーイズムの改善※1※2にも繋がりました。 ※1:SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大 1 項目版)により測定 ※2:何らかの健康問題によって業務効率が落ちている状況のこと(厚生労働省)。プレゼンティーイズムは100%より実測値を差し引いた数値として計算。 貧血改善およびメタボリックシンドローム脱却を目指す食事への取り組みを実施 12の健康指標のうち、「貧血該当者(女性)の割合※1」および「メタボリックシンドローム(メタボ判定+メタボ予備軍判定)該当者の割合」については目標値に対する乖離が大きい結果となり、重点的に取り組むべき課題の1つと捉え、対策の検討を重ねてきました。 本社食堂で提供する新しいメニューの開発を行い、2024年2月にメニューを刷新し、新たに2種の定食の提供を開始しました。鉄分の補強を目的として、常時鉄分5㎎以上を含む「鉄ちゃんとランチ」のほか、鉄分強化米を使用したご飯の提供を開始しました。導入直後(2024年3月)と3ヶ月後(2024年6月)で、有志の女性社員24名のヘモグロビン値の変化を測定※2しました。 3月時点で基準値の12.0g/dlを下回っていた13名において、3ヶ月後に全員のヘモグロビン値の改善が確認されました。「鉄ちゃんとランチ」を意識的に選択したことや、鉄分強化米の摂食による効果も大きいと考えています。 また、メタボリックシンドローム該当者の割合減少を目指した、「いいことランチ」では、2024年8月には、一般社団法人健康な食事・食環境コンソーシアム主催の「健康な食事・食環境(通称:スマートミール)」認証、」の最高ランクの三ツ星(基準:しっかり)を獲得しました。 (参考)社員食堂提供メニューで「スマートミール認証」の最高ランク三ツ星を取得 ※1:貧血とはヘモグロビン値12.0g/dl未満を定義する ※2:近赤外分光画像計測法によるヘモグロビン推定値 内面から活き活きと‘マインド向上’ につながる39メッセージ施策の取り組みを強化 当社は、社員同士が感謝を伝え合う「39(サンキュー)メッセージ」施策を導入し、賞賛と承認の文化を日常に根付かせています。 歩く・ドリルに回答するなど健康的な生活習慣の実施状況に応じて貯まる社内健康通貨「ARUCO(アルコ)」が、感謝の気持ちをメッセージにのせて伝えあう本施策でも付与される仕組みで、部門を越えたつながりが自然と広げられるようになっています。 2025年3月には年度末の感謝促進企画を実施し、活用した社員が1.3倍に、メッセージ量が1.6倍に増加※しました。活用者が増えることで感謝の輪が自ずと広がり、39メッセージを送受する双方がポジティブな感情を高められる仕組みと再確認しています。今後も社員のマインド面向上に向けて活用を推進していきます。 ※:2025年3月度と2024年3月度の39メッセージの送付者数/送付総数の比較