ロート製薬は、生物多様性が生み出す、貴重な自然の恵を利用し、事業活動を行っています。さまざまな生物が共存できる環境となるように配慮した事業活動を行ことが、私たちの重要な責任です。当社では、2022年に生物多様性保全に関する方針を明確にしました。ステークホルダーの皆様とも協力しあい、生物多様性に関する社会的責任を果たすことを通じて、持続可能な社会の実現に貢献します。
生物多様性方針
当社は、全ての事業活動が自然環境から恩恵を受け、また自然環境に影響を与えていることを認識し、自然環境との調和を図り、持続可能な社会のために生物多様性の保全に取り組みます。
- 当社の事業活動が生物多様性にどのように関わり、また影響を与えているかの把握に務め、影響の回避・最小化に取り組みます。
- 事業活動を行う地域の生態系に配慮した事業活動に努めます。
- 生物多様性に配慮した製品や技術の開発を推進し、環境保全に努めます。
- 生物多様性に関する社員の意識の向上に努め、関連する多様なステークホルダーとの連携や協働を通じて、環境保全活動を支援・推進します。
- 生物多様性に関する国内外の取り決めや法令を遵守します。
紙資源
ロート製薬では、紙資源の使用量削減をしていくとともに、使用に際してはFSC※認証紙や再生紙など、環境に配慮した紙を使用していきます。
製品の包装、販促ツール、会社案内などの冊子、オフィスで使用する紙等を、順次森林保全に配慮した紙に切り替えています。
※FSC:Forest Stewardship Council(森林管理協議会)は、木材を生産する森林と、その森林から切り出された木材の流通や加工の過程を認証する制度を管理する国際的な機関です。FSCマークが入った製品を選択して購入することで、海外で生産された木材であっても、環境や社会に大きな負荷をかけずに生産された製品(木材)を選択できるような仕組みになっており、世界の森林保全を間接的に応援できます。
ロートグループ紙製品調達方針
パーム油
パーム油は、アブラヤシという木から採取される植物油で、その一部は化粧品原料(脂肪酸やグリセリン)としても用いられています。しかし近年、そのプランテーション開発に関わる熱帯雨林の破壊などさまざまな問題が起こっています。当社では、可能な限り「持続可能な原料」を選択し調達を行っています。今後もサステナブルな原料の活用をサプライヤーとともに取り組んでいきます。
マイクロプラスチックビーズへの対応
洗浄料などの洗い流し用製品に配合されている原料のマイクロプラスチックビーズですが、昨今、海洋汚染など環境面への影響に関する懸念が国内外で指摘されています。当社では、洗浄料へのマイクロプラスチックビーズの新たな配合を2010年に中止し、2016年には既存の洗浄料に関してもマイクロプラスチックビーズを含まない商品への切り替えを完了しています。
サンゴの保全
海の汚染やサンゴの死滅の一因として懸念されている成分を配合していない日やけ止めを2022年2月に新発売しました。これらの成分は日やけ止め効果を高めるためには欠かせない成分で、多くの日やけ止め商品に配合されていますが、製剤技術を駆使することで、高い日やけ止め効果、使い心地のよさ、環境対応のすべてを実現させました。