品質方針

ロート製薬では安心・安全な製品を提供することを目的に2004年1月より「品質方針」を定め、この方針に従い、全社員が一丸となって日々の業務に取り組んでいます。品質方針は、お客様や患者様に安心してお使いいただける製品を提供する為の指針です。時代の変化や当社製品の拡大に応じて、方針の見直しを行っています。医療用医薬品事業の本格化に伴い、より高品質な製品を、より安全に使用していただきたいという思いから、従来の品質方針を見直し、2022年4月より新しい品質方針を導入し、全社員への周知徹底を行っています。すべての製品や活動に対して、品質・安全ともに、さらなる高みを追求していきます。

ロート製薬

品質方針Quality Policy

すべての人々に喜びと安心を提供するために

  1. コンプライアンスの遵守を徹底し、事実を伝えることに努めていきます
  2. 科学的根拠に基づき、リスクに応じた管理方法を考え、より高い品質/安全性を追求します
  3. コミュニケーションを大切にし、情報の透明化を図ることで継続的に改善します

代表取締役社長瀬木 英俊

コンプライアンス

ロートは化粧品から医薬品、医療機器、また一般のお客様向けの製品から医療用の製品までを取り扱っているため、必要な規制が多岐に渡りとても複雑ですが、全社コンプライアンス研修等を通じて規制の意味や遵守の重要性を理解することに努めています。

科学的根拠とは?

私たちは、判断を行うとき、必ず科学的な根拠、つまり数字に基づき判断するようにしています。製品が使用期間に渡り安心して使えること、安全な製品のみを発売すること、全ての活動を通して、この考え方をベースに正しい判断を行うことを宣言します。

情報の透明化

私たちはメンバー間、上司と部下の間、部署の間に壁を作らず、日々の会話や定例会議等を通じて、情報を常に行き来させています。
ロートネームやオープンオフィス等の活動を通して実現しています。

継続的に改善

私たちは現状に満足せず、お客様の喜び、安心を高めるために何ができるのかを常に考え、製品の改良、仕組みの見直しを行っていく覚悟を持っています。

お客様へのお約束

各事業所内に品質方針ボードを設置しています。来社されるお客様へロート製薬の品質方針についてお伝えしています。品質に関するリーダーシップは社長をはじめとする経営者にあることを明確に示し、安心・安全で高品質な商品やサービスの価値提供を行い信頼構築に努めています。

品質を“行動”と“文化”に変える力~継続的な進化を支える全社的な取り組み~

全社研修による基盤づくり

品質の根幹は「コンプライアンスの遵守」であるとの考えのもと、全社員を対象にした研修を毎年実施しています。直近3年では全社員受講率100%を達成しており、法令遵守や倫理観の再確認を通じて、品質に対する責任感と意識を一人ひとりが高めています。

品質文化の醸成

品質は特定部門に限られたものではなく、全社員で支えるべきものとの認識のもと、営業や企画などの製造現場から離れた部門とも対話する「品質交流会」を通して、品質を“自分ごと”として捉えるきっかけづくりを行っています。普段関わる機会の少ない部門間での交流を通じ、品質に対する意識の壁を取り払い、全社的な理解促進を図っています。

現場主導の改善と継続的な取り組みサイクル

当社ではトップダウンの指示ではなく、現場の社員自らが「自分たちはどうありたいか」を起点に議論を重ね、改善活動を実践しています。これらの取り組みが品質文化の定着につながっているかを定期的な評価とフィードバックによって確認し、継続的な改善サイクルを構築しています。

お客様との対話と声の「見える化」

お客様から寄せられた声や反応を製品開発・改善に活かすため、毎週「お客様の声」を集約し、全社員が閲覧できる仕組みを整備しています。「この薬で症状が改善した」といった声が現場に届くことで、社員は“誰かの健康を支える仕事”であるという誇りと責任感を再認識し、品質への意識向上につなげています。

経営層による積極的な関与と心理的安全性の確保

品質向上に向けた取り組みを全社で推進するため、経営層も積極的に関与しています。社長をはじめとする経営陣は、品質に関するメッセージを定期的に発信し、現場での意識醸成を後押ししています。また、問題や違和感に気づいたときに誰もが声を上げやすい“心理的安全性”を重視し、「何かあればすぐ報告してほしい」という姿勢を経営層自らが日常的に示しています。

グループ全体での品質連携強化

グローバルに展開する当社グループでは、「ロートメンソレータムクオリティカンファレンス(RMQC)」を通じて、国内外の拠点間で品質課題や事例を共有しています。また、国内グループ5社による「ロートグループ製造販売業者連携会議」では、定期的な意見交換や共同監査を通じて、各社の強みを活かした品質向上を目指しています。