お取引先との連携

ロート製薬は人々の健康に関わる医薬品をはじめ、生活に深く関わる製品を提供しています。 お客様の信頼に応えるため、高品質で安全にお使いいただける製品の開発と製造に努めています。 さらに思いの根底には、7つの宣誓にて定める「私たちは、社会を支え、明日の世界を創るために仕事をしています。」との思いがあります。社会全体の持続可能な成長を実現するために、本業によって生み出す経済的価値に加え、環境・人権・法令遵守に関する問題意識をしっかりと持ち、ステークホルダーの皆様と共に、時代が求める「社会的責任」を果たして参りたいと考えています。

持続可能なサプライチェーンの構築

当社は、原料調達、製造、在庫管理、物流配送、販売にいたるまで、当社を支えてくださるさまざまなステークホルダーの皆様と強固なパートナーシップと長期視点での協力関係を築き、持続可能で責任あるサプライチェーンの構築に努めています。

調達に関する基本的な考え方

持続可能かつ、安全・安心で高品質なものづくりは、当社だけで実現することはできません。お取引先との協力関係を重視、ともに環境保全、資源保護、人権などに配慮して、持続可能な調達と安心してお使いいただける商品のご提供に向けて取り組んでいます。
2023年7月にサプライヤーCSRガイドラインを改訂し、「ロートグループCSR調達ガイドライン」と致しました。これらの項目をすべてのお取引先に周知徹底することを目的として、CSR調達に関する同意書の取得をすすめています。お取引先に理解を求めるとともに、問題点の対応策を講じていくことで、サプライチェーン全体で社会的責任に配慮したものづくりを推進しています。

ロートグループCSR調達ガイドライン

持続可能な調達に向けてのモニタリング

製品・資材・原材料・販売促進ツールなどを調達するにあたって、従来の品質・性能・価格・納入条件等のみならず、自然環境や労働環境・人権といったCSR(社会的責任)の観点をこれまで以上に重視した調達活動を推進してくために、「サプライヤーCSRアセスメント」を実施しています。各社の自己評価結果を踏まえた改善活動を通して、社会・環境に与える影響への配慮やリスクの軽減につなげ、社会の持続可能性を高めるCSR調達を促進していきます。

サプライヤーCSRアセスメント結果

調査の概要

対象 サプライヤー(原料・材料・外注・販促)
対象数 24年度 70社(23年度44社) 回答率100%
調査期間 2024年11月~12月
調査方法 国連グローバルコンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)の「CSR調達セルフ・アセスメント質問表」を活用
調査項目 全9項目
  1. CSRにかかわるコーポレートガバナンス(CSR推進体制、内部統制、内部通報制度の構築など)
  2. 人権(人権の尊重、人権侵害の加担の回避など)
  3. 労働(雇用における差別の禁止、平等な機会提供、児童労働の禁止など)
  4. 環境(化学物質管理、気候変動・資源の効率的利用・生物多様性への取組みなど)
  5. 公正な企業活動(関連法遵守、不公正な取引の防止など)
  6. 品質・安全性(製品・サービスの品質・安全性の確保など)
  7. 情報セキュリティ(個人情報およびプライバシー保護、機密情報の不正利用の防止など)
  8. サプライチェーン(CSR調達の実施など)
  9. 地域社会との共生(地域社会や住民の健康・安全衛生、持続的な発展への貢献、協働の取り組みなど)

回答結果

取引のあるサプライヤー様のうち、一定の金額以上の取引がある企業を主要とし、その主要サプライヤー様に向けて、国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)の質問票を活用した定期的な調査を実施し、継続的なエンゲージメントを進めています。得点の低いのサプライヤー様については、回答結果の確認を双方で行い、必要に応じて改善要求を行っています。2024年度は、特に人権、環境の項目で課題のあるサプライヤー様7社に対し、改善策を講じています。
定期的なサプライヤーCSRアセスメントを通してサプライヤー様とエンゲージメントを行うことで、持続可能なサプライチェーンの構築に努めていきます。

物流における取り組み

販売における取り組み