人類の未来を救う可能性を秘めた再生医療 再生医療とは、病気やケガなどで失われた組織や臓器を再生させて働きを回復させる医療のこと。世界中で研究が進められており、なかでも身体の細胞のもととなる「幹細胞」を利用した研究に大きな期待が寄せられています。 最先端の再生医療で注目される幹細胞の働き 「幹細胞」は、人の身体を構成する約60兆個にも及ぶ細胞を生みだす元となる細胞。自分で自分と同じ細胞を増やすことができ、他の細胞に変化することもできるという能力を持っています。病気の症状を抑え、ケガによるダメージを治すことができるのは、幹細胞の働きによると考えられています。この特性を難病の治療に生かし、本来の健康な機能を取り戻すことはできないか、様々な研究が進められています。 再生医療にロートの技術を生かせる強みがあった ロート製薬が再生医療に取り組む理由。それは、今まで治らないと諦めていた病気をも治し、人々の健康と美に貢献できる可能性を持っているから。そして決定的なのは、私たちが再生医療の研究に生かせる独自の技術を持っていたからです。その技術とは、化粧品や皮膚向け製品の研究開発で得た「細胞を扱う技術」と目薬を量産するための「無菌製剤技術」。これまでに蓄積してきた成果を生かし、2011年から本格的な研究を開始しました。 国内初の取り組みで見えてきた、新しい医療の形 研究施設「ロートリサーチビレッジ京都」では、高品質な細胞を自動で作り出す「自動培養装置」の開発に国内で初めて成功。また、大阪大学や東京大学をはじめ様々な大学などの研究機関と連携し、2017年には「肝硬変」に対する再生医療を用いた治験を、新潟大学とともに日本で初めてスタートし、塩野義製薬とのライセンス契約も締結しました。再生医療への取り組みは世界中で進行していますが、ロート製薬は、「幹細胞」を用いた医薬品分野のトップランナーを目指します。 幹細胞の力を、エイジングケアに ロート製薬は、再生医療研究で得た新しい知見をスキンケアの分野にも応用しています。幹細胞の中でも、人間の皮下脂肪組織に存在し、誰もが持っている「脂肪幹細胞」に着目。様々なタンパク質、酵素、成長因子を作りだす脂肪幹細胞は、その働きによって組織をも再生する力を持つとも期待されています。私たちはこの力を利用して、従来とは全く異なるアプローチでエイジングケアに取り組み、ご提案していきます。 育毛・アイケア研究にも再生医療の視点を応用 2013年からは、頭皮の皮下組織に存在する「脂肪幹細胞と毛髪の関係」を研究。毛髪の土台となる脂肪層に存在する「脂肪由来間葉系幹細胞」が発毛にとって重要なカギを持つのではないかと考え、従来のヘアサイクル研究とは異なる観点から発毛・育毛に関する研究を進めてきました。 また、アイケアの分野では、「角膜幹細胞」に着目。一般用点眼薬に使用される成分が、角膜上皮幹細胞を酸化ストレスから保護するメカニズムを発見し、加齢に伴う角膜幹細胞へのダメージに対する研究を進めています。 2016年11月28日 ロート製薬の目指す“健康”に欠かせない『再生医療』 今、世界中で注目を集めている「再生医療」。ロート製薬は2013年に再生医療に取り組む「再生医療研究企画部」を新設。今回は、なぜ私たちが「再生医療」実現の道を探求するのか、この研究にかける思いをご紹介します。
人類の未来を救う可能性を秘めた再生医療 再生医療とは、病気やケガなどで失われた組織や臓器を再生させて働きを回復させる医療のこと。世界中で研究が進められており、なかでも身体の細胞のもととなる「幹細胞」を利用した研究に大きな期待が寄せられています。 最先端の再生医療で注目される幹細胞の働き 「幹細胞」は、人の身体を構成する約60兆個にも及ぶ細胞を生みだす元となる細胞。自分で自分と同じ細胞を増やすことができ、他の細胞に変化することもできるという能力を持っています。病気の症状を抑え、ケガによるダメージを治すことができるのは、幹細胞の働きによると考えられています。この特性を難病の治療に生かし、本来の健康な機能を取り戻すことはできないか、様々な研究が進められています。
再生医療にロートの技術を生かせる強みがあった ロート製薬が再生医療に取り組む理由。それは、今まで治らないと諦めていた病気をも治し、人々の健康と美に貢献できる可能性を持っているから。そして決定的なのは、私たちが再生医療の研究に生かせる独自の技術を持っていたからです。その技術とは、化粧品や皮膚向け製品の研究開発で得た「細胞を扱う技術」と目薬を量産するための「無菌製剤技術」。これまでに蓄積してきた成果を生かし、2011年から本格的な研究を開始しました。 国内初の取り組みで見えてきた、新しい医療の形 研究施設「ロートリサーチビレッジ京都」では、高品質な細胞を自動で作り出す「自動培養装置」の開発に国内で初めて成功。また、大阪大学や東京大学をはじめ様々な大学などの研究機関と連携し、2017年には「肝硬変」に対する再生医療を用いた治験を、新潟大学とともに日本で初めてスタートし、塩野義製薬とのライセンス契約も締結しました。再生医療への取り組みは世界中で進行していますが、ロート製薬は、「幹細胞」を用いた医薬品分野のトップランナーを目指します。
幹細胞の力を、エイジングケアに ロート製薬は、再生医療研究で得た新しい知見をスキンケアの分野にも応用しています。幹細胞の中でも、人間の皮下脂肪組織に存在し、誰もが持っている「脂肪幹細胞」に着目。様々なタンパク質、酵素、成長因子を作りだす脂肪幹細胞は、その働きによって組織をも再生する力を持つとも期待されています。私たちはこの力を利用して、従来とは全く異なるアプローチでエイジングケアに取り組み、ご提案していきます。 育毛・アイケア研究にも再生医療の視点を応用 2013年からは、頭皮の皮下組織に存在する「脂肪幹細胞と毛髪の関係」を研究。毛髪の土台となる脂肪層に存在する「脂肪由来間葉系幹細胞」が発毛にとって重要なカギを持つのではないかと考え、従来のヘアサイクル研究とは異なる観点から発毛・育毛に関する研究を進めてきました。 また、アイケアの分野では、「角膜幹細胞」に着目。一般用点眼薬に使用される成分が、角膜上皮幹細胞を酸化ストレスから保護するメカニズムを発見し、加齢に伴う角膜幹細胞へのダメージに対する研究を進めています。